こんにちは。
HbA1cという言葉は糖尿病を知る上でどうしても必須になってきます。
これが高すぎるとやばい、低ければ大丈夫、健康ということになってます。
でも、ちょっと待って。
H b A 1 c っ て そ も そ も 何 ?
これ、答えられる人ってどのくらいいるでしょうか。
そんな初心者向けに私が色々調べてまとめたHbA1cについてお話ししていきたいと思います。
ただ、ものすごく真面目で細かくて難しい説明なら色々なところでやってますので、ちゃんとはっきりしたエビデンスとかほしい人はそちらをおすすめします( ̄▽ ̄;)
ということでお付き合いいただける方だけで結構ですので、よろしくお願いいたします。
ということでさっそく見ていきましょう。
HbA1cの正式名称
まず、初歩的なところから行きますと、HbA1cって何て読むの?
正式名称とかあるの?
なんてところから始めます。
知ってる人からすれば基礎の基礎レベルですよね。
HbA1cの読み方は
「ヘモグロビンエーワンシー」
です。
HbA1cのうちのHbはヘモグロビンの略称です。
では、A1cとは何?
となりますよね。
A1cというのは何かの名前の略称ではなく、
ヘモグロビンの種類の中の一つのことです。
ちょっとここでWikipediaからの引用を載せてみます。
成人の血中ヘモグロビンの組成は、約90%がヘモグロビンA0(α鎖2本とβ鎖2本からなる成人型ヘモグロビン)、約7%がヘモグロビンA1(ヘモグロビンA0のβ鎖にグルコースやリン酸化糖などが結合したもの)、約2%がヘモグロビンA2(α鎖2本とδ鎖2本)、約0.5%がヘモグロビンF(α鎖2本とγ鎖2本からなる胎児型ヘモグロビン)である。このうちヘモグロビンA1は、β鎖に結合した糖の種類によってさらにA1a1、A1a、A1b、A1cなどに分画されるが、最も多いものがA1c分画であり、総ヘモグロビンの約4%を占める。
うん、長い、ややこい(笑)
要約すると、
- ヘモグロビンって一つだけじゃないよ
- A0、A1、A2、それにFってのもあるよ
- A1はさらにA1a1とかA1bとかに分かれるよ
- その中にA1cっていうのがあるよ
ということです。
そしてヘモグロビンA1cとはブドウ糖(グルコース)と結びついたもの、
つまり糖化したものを呼びます。
HbA1cが教えてくれる生活習慣
では、このHbA1cを医師が計測するのはどのような理由からでしょうか。
HbA1cを計測する理由は、
患者の体の中で
過去1~2か月間の間に
高血糖状態がどれだけ続いていたかどうかを測るために必要な情報だから
です。
ここで、
「え、血糖値を測れば高血糖状態かどうかすぐにわかるんじゃないの?」
と思われる方もいるかもしれません。
ですが、
HbA1cを測ることと血糖値を測ることとは全くの別のことだと思ってください。
血糖値とHbA1cの違い
血糖値というものは食後すぐに測れば高く、朝の寝起きの空腹時に測れば低く出ます。
また、運動後などやストレスを強く受けた後など、一時的な精神的、肉体的疲労などの度合いによっても変化します。
つまり、
一時的な要因で簡単に上下してしまう
という性質があると言えます。
そのため、医師が診察の時に血糖値を計測したとしてもその結果をもって患者さんの生活習慣や食生活を知ることはできないのです。
一方、HbA1cは血糖値と違いいきなり急速に上がったり下がったりすることはありません。
それはHbA1cには寿命があり、その寿命が来る間に血中でゆっくりと糖化が行われ、糖化されたHbA1cは寿命がくる120日ほどの間は二度と元のヘモグロビンに戻ることはありません。
したがって、HbA1cは一度上がってしまえば外部の要因や患者の運動、精神状態などからも意図的にHbA1の割合を変えるようなことはできません。
ですのでHbA1cを測ることは患者の直近の血糖状態を知るうえでとても大事な指標で、患者自身でさえもごまかすことはできない血糖状態のバロメーターとなるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
簡単にではありますが、HbA1cってなんだよ!?
という私自身の疑問に私自身が答えてみました。
同じように何となくもやもやしている人がいて、この記事で少しはもやもやが晴れてくれたのならうれしいかなと思います。
また、余談ですが、
HbA1cの推奨基準は4.6%~6.2%ほどとされていますが、6.5%を超えると注意信号、7%を超えると糖尿病予備軍とされるため、個人的にはこの基準はもう少し引き下げた方がいいと思います。
皆さんの糖質制限がうまくいきますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。