こんにちは。
糖質制限中でもよく言われるミネラルやビタミンの不足。
それはサプリによって補うことが多いのですが、ビタミンをしっかり摂っているのに、巷で言われているような効果が出ない!
ということがままあるようです。
それはあなたの欲しい効果がカスケードの一番下にあるということなのかも。
今日はビタミンカスケードという考え方についてお話ししていきたいと思います。
ビタミンカスケードとは
カスケードとは、段々滝のことをしめしており、階段状になっている滝のことです。
ビタミンカスケードの考え方は三石 巌(みついし いわお)さんという方が考案した理論です。
三石さんについては別記事にて詳しく取り上げますが、とりあえず言っておきたいのは40年以上前にメガビタミンについての理論を提唱したり、コレステロールの誤りについて指摘しているようなすごい見識を持った方です。
今回のビタミンカスケード、正確にはカスケード理論と言います。
これを1962年ごろに三石さんは提唱しています。
内容はとてもシンプルで、
ビタミンの使われ方は人によって違う
です。
は??????
となった方ごめんなさい。
ちょっと詳しくいきますね。
カスケード理論について
カスケード理論とは、個人ごとのビタミンの使用先の優先順位があることを段々滝に例えて言った言葉です。
例えば
ビタミンCを例にするとビタミンCの効能というのはとてもたくさんあります。
- コラーゲンの合成
- 活性酸素助教
- 鉄の吸収促進
- アルコール分解
- 副腎皮質ホルモンの合成
などなどです。
カスケード理論は例えばこの順番のカスケードを持っている人がビタミンCを摂取した場合、それぞれの効果に均等にビタミンCが割り当てられるのではなく、1番から順番に使われていき、後ろの番号まではなかなか行きつかない、という理論です。
ビタミンを100㎎摂ったとして
- コラーゲンの合成 → 35
- 活性酸素助教 → 27
- 鉄の吸収促進 → 24
- アルコール分解 → 8
- 副腎皮質ホルモンの合成 → 6
といった具合に割り振られ、この場合でいくとアルコールの分解や副腎皮質ホルモンの合成にビタミンCが使われにくい状況が生まれてしまうということです。
そしてこの順番というものは三石さん曰く「人によって違う」とのこと。
なぜこの理屈にたどり着いたのかというと三石さん自身の体験から。
三石さんは1961年に白内障診断を受け失明は免れないと言われました。
しかしそこは専門家、色々と調べた結果白内障はビタミンCの不足が関係していると発見しました。
ただそこで一つの疑問が浮かびます。それはご自身の奥さんが白内障にかかっていないということ。
同じ生活を送っているのだからビタミンCの摂取量も同じはず。
では、
なぜ自分だけがビタミンCの不足が原因の白内障にかかるのだろう
と。
そしてカスケードの個人差に行きつき、ご自身はビタミンCの注射を受け続け最終的に失明を免れたという話です。
メガビタミンで健康に
ですのでもしあなたが何かしらのビタミンを摂っていてそれによって得られる効果がない、ということであればそれはあなたの欲しい効果があなたの体の中のカスケードの下の方にある可能性があります。
では、カスケードの下の方までビタミンをいきわたらせるには?
そう、単純にビタミンの量を増やすしかありません。
厚生労働省などで一日のビタミンの推奨上限量というものがありますが、あなたがビタミンを摂っていて効果が出ないというのであればそれは単純にビタミンが足りていないということですから、もっとビタミンを摂る方がいいと思います。
大量のビタミンがあればカスケードの下の方にまで十二分にビタミンが行き渡ります。
ですので、あなたの期待している効果も必ず現れることでしょう。
まとめ
最近では金森式で断糖+メガビタミンがメジャーになってきていますが、メガビタミン自体は古くから提唱されていた理論です。
三石さんと同じくメガビタミンを提唱していたノーベル賞を2度受賞したボーリング博士は同い年で互いに交流もあったようで、どちらもメガビタミンを提唱するとともに実践もしています。
ボーリング博士は1日に18ℊものアスコルビン酸(ビタミンC)を摂取して、92歳まで生きましたし、三石さんも95歳でなくなりましたが、その2週間前にはスキーをしていたほどに元気な方でした。
ビタミンCは水溶ですので大量摂取しても健康にはもんだいありませんが、もしあなたが大量摂取しようとしているビタミンが脂溶性ビタミンであった場合は量を調整しながら増やした方がいいかもしれません。
糖質制限でも必ず役に立つ知識だと思います。
皆さんの糖質制限がうまくいきますように、そして健康でありますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。