こんにちは。
おかしな回答シリーズ。
今日は筋トレ上級者ほど糖尿病になりやすい、これまた信じられないようなことを言っている人がいたのでシェアします。
筋トレ上級者ほど糖尿病に???
その質問はこちら
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/6428066.html
質問者はウェイトリフティングをしていて、周りにいるベテラントレーナーや大会上位者ほど糖尿病になっている人が多いのは何故か?
という質問をしています。
それに対しての回答がこちら、信じられません。
飛んだり跳ねたり、重いものを持ち上げるための瞬発力を使う筋肉は体の表面近くにある白筋(速筋)ですが、持続力のための深層筋(インナーマッスル)である赤筋(遅筋)とは使うエネルギーが違います。
白筋のエネルギーは無酸素(無呼吸)の状態でもっとも効率良く産生されますが、白筋の細胞は解糖系といって糖質(ブドウ糖)をエネルギーの材料にします。なにげなくやっていますが、例えば100M走や
重量挙げのときは息を止めていますね。無呼吸の状態でないと瞬発力は生まれないのです。ここまでくればお分かりだと思いますが、白筋を支えるためには常にブドウ糖を送り続けなければならないのです。つまりどうしても高血糖を維持させなければならまくなります。この状態が慢性的になれば糖尿病です。高血糖と引き換えに白筋を維持してると言っていいでしょう。
エネルギー源として使われるブドウ糖は食べものだけでなく興奮系のホルモンであるコルチゾールやグルカゴンが体内で必要に応じて合成します。つまりストレス(質問者さんの場合は白筋など筋肉の使い過ぎ)で血糖値が上昇するわけです。そのストレスを乗り切ろうとする体の仕組みです。もうお分かりだと思いますが、残念ながら同じようよに白筋を使うトレーニングをしてる限りはこれが原因ですので体重を減らしても効果はありません。むしろ減量して筋肉が減ると同じ運動するときにはかえってストレスとなりますのでさらに血糖値が上がる可能性があります。
もし、糖尿病克服を優先するのであれば、いまのトレーニングを続けてはいけないことになります。徐々に有酸素運動(酸素は赤筋に必要)を多くして軟着陸させる必要があります。
こちらの方の話を要約すると
- 筋トレは白筋を使う
- 白筋は解糖系で糖をエネルギーにする
- 糖を絶えず送り込まれているから高血糖にならざるを得ない
- トレーニングをしている限り高血糖は治らない
- 糖尿病を治したいならトレーニングはしてはいけない
となります。
正直、その結論にたどり着くんだ…ってはっきり言ってびっくりしました。
もちろんそんなことはありません。
でかい人に糖尿病が多い?そんなもん原因なんてアレ一択でしょ・・・
こちらの方の答えを引用するなら、飛んだり跳ねたり、走ったりする人たちは全て無呼吸運動をしていて、
エネルギーは解糖系に準ずるため高血糖が維持されているということになります。
では、ウェイトトレーニングをしている方たちだけではなく、短距離陸上選手、体操選手などの方などの無酸素運動を主にする人たち全てが対象になるということになります。
短距離陸上選手や体操選手に糖尿病患者が多いなんて話…聞いたことあります?
私は全く知りません、あるわけないでしょう(^_^;)
ウェイトトレーニングで大会上位者やベテランに糖尿病が多い原因はただ一つ。
そう・・・
食事。
考えてみれば単純なことです。
ウェイトトレーニングのベテラン、あるいは大会上位者って単純にデカいですよね。
で、なんでデカくなるのってトレーニングもそうですが、どかどか食いまくってるからに決まってます。
その食事内容ってよほど栄養に関心があるか細やかな性格をしている人でない限りは昔ながらの肉とご飯でしょう。
つまり糖質過多なんです。
もちろん体は大きくなりますが、その分内臓に大きな負荷をかけまくっているため糖尿病になりやすいのは至極当然のことだと思います。
このことは前にお相撲さんに糖尿病が多いということで記事にもしました。
無酸素運動をしている人がみんな糖尿病になりやすいのであれば世の中の糖尿病患者の数はもっと増え続けてますよね(^_^;)
無酸素運動してるから糖尿病になりやすいなんていうのは真っ赤な嘘なのです。
まとめ
糖尿病に関しては何はともあれ食事です。
江部医師もテニスを趣味としていて、毎週テニスで汗を流していたのに糖尿病になりました。
テニスは無酸素運動ではなく、回答者の言う有酸素運動にあたります。
有酸素運動を毎週していても食事内容がおろそかであれば人間は簡単に糖尿病になるのです。
運動が意味がないといっているわけではないので勘違いはしないでください。
ただ、それ以上に毎日、毎食の食事というものは大事ですよということです。
皆さんも気をつけてくださいね。