こんにちは。
今日は砂糖がもたらす脳への刺激についてのお話。

確かに甘いものって脳がとろけそうなくらい美味しいときがありますよね。
でも、それがつもり積もると大変なことにもなりかねません。
それは砂糖がマイルドドラッグと言われていることからも明らかです。
脳がとろける理由
ちょっと難しい話ですが、そもそも人間が「気持ちいい」と感じるときはどんなときかというと、脳内にある報酬系と呼ばれる神経が刺激された時です。
例えばギャンブルで当たりが出た時や、試合に勝利したとき、目標を達成できたときなどにドーパミンなどの快楽物質が放出され、私たちは得も言われぬ快感を感じます。
ただ、これが常習的になるとそれをひたすらに繰り返すようになるため、健全なドーパミンの出し方以外は危険とされています。
猿のエサの実験のようにスイッチを押すといつもエサが出るのではなく、たまに出る「部分強化」と言われるやり方の方が報酬系が刺激され快感を得ることにつながり、これが常習化します。
たまにエサが出る方の猿はまたいつかエサが出るのではないかと延々とスイッチを押し続けてしまい、一日中スイッチから離れなくなるといいます。
それくらいドーパミンの常習性というものは怖いのです。
麻薬ほどじゃないけど砂糖にも似たような効果が
快楽物質や常習性の高いものと言えば麻薬や覚せい剤ですが、実は砂糖も同じ効果があることがわかっています。
そして砂糖の甘味を感じた時には脳内麻薬と呼ばれるB-エンドルフィンが分泌されることもわかっていて、これが砂糖が「マイルドドラッグ」と呼ばれている理由です。
ただ、覚せい剤や麻薬ほどの依存度はもちろんなく、禁断症状もほとんどないかとても弱いため普通は気にするほどのことはありません。
しかし、甘味が大好きでなにかしら甘いものがないとイライラするとか、落ち着かないといった人は砂糖の依存症にかかっているかもしれません。
ダイエットをしていても甘味が手放せなくなったり、手放すとあまりに落ち着かなくてストレスが溜まってしまうという人はちょっと注意が必要したほうがいいでしょう。
砂糖依存症から抜け出すには?
では、砂糖依存症になっているかもしれないとして、どうすれば砂糖依存症から抜け出せるのでしょうか。
それは薬物と同じようにシンプルに砂糖を断つしかありません。
といっても急に0にするのは難しい場合が多いので、徐々に減らしたり甘味料を使ってごまかしつつ量を減らしていくのがベターでしょう。
砂糖依存症になってしまうことの怖さは脳だけでなく体も破壊してしまうことです。
血糖値スパイクが常習的になるとその代償は数十年後に突然やってきます。
いわゆるレガシー効果と呼ばれるもので、高血糖な生活が続けば続くほどに後になって返ってくる体へのダメージは深刻になります。
ですので、脳だけでなく体の健康のためにも砂糖依存症から早く抜け出すようにしましょう。
まとめ
- 脳は報酬系と呼ばれる神経が刺激されることで快感を得る
- 誤った形で刺激されると常習化してしまう
- 麻薬や覚せい剤と同様砂糖も同じ性質を微弱ながら持つ
- 甘味がないとイライラしたり落ち着かないのは砂糖依存症かも
- 砂糖依存症が続くと体にもダメージが入り続ける
- 砂糖依存症を抜け出すには砂糖を抜くのが一番
急に自分が砂糖依存症かどうかなんてわかるはずもありませんから、甘いものが好きであれば一旦甘いものからはなれてみるのが一番です。
それで落ち着かないようなら要注意。
そのまま頑張って甘いものから離れ続けましょう。
絶対に甘いものを手放したくないのであればそれは絶対に依存症です。
あなたの体なので人にどうこう言われる筋合いはないかもしれませんが、健康でいたいならその甘いものは絶対に手放すべきです。
どうせなら楽しく健康に生きていたいですね。