こんにちは。
SGLT2阻害薬がダイエットに有効なんじゃない?
みたいなことを言われているのを知ったのですが、本当でしょうか。
今日はSGLT2阻害薬の一般人の服用についてお話していきたいと思います。
SGLT2阻害薬ってなに?
まず、SGLT2阻害薬という存在を知らない人の方が多いですよね。
SGLT2阻害薬とは、簡単に言えば血の中にある糖分をおしっこと一緒に出してくれるようにする薬のことを言います。
こんな感じ↓
引用元:日本経済新聞
腎臓がいったん吸収した糖分が元に戻るのを邪魔して、おしっこに糖が混ざるように仕向けてくれます。
この効果から、糖尿病の治療薬としても使われている一方で、

といううわさが流れました。
発端はいくつかあるでしょうが、一番の原因はあの悪名だかきWELQ(ウェルク)。
適当な記事や無責任な記事を乱発して今となっては閉鎖となったWELQ。
そこにSGLT阻害薬が痩せるための期待の新薬と書かれていたので、一部の楽してダイエットしたい人たちの間でまことしやかに何もしないで痩せれる薬があるらしいよとささやかれだしました。
この記事監修した医師にも責任を追及したいですけど今となっては…ですね。
で、本当に効果はあるの? え、たったの2.3%?
では、本当に効果があるのかっていうとほぼありません。
なぜなら、SGLT阻害薬の一つであるスーグラの副作用の体重減少報告はたったの2.3%しかないからです。
そもそも、血中の糖を多少減らしたからといって、痩せてしまうほどの糖を減らすと普通に低血糖になってしまいますから普通に動くことも出来なくなってしまうでしょう。
あくまで糖尿病の治療薬として開発されたものですから、健康に暮らすために使われるのが目的であって、エネルギーが足りなくなるくらいの効果を持たしてしまうと健康に暮らせるはずがありません。
普通に考えればわかることですが、わからない人はわからないものです…(^_^;)
他にも色々副作用があるのでダイエット目的ではNGで!
SGLT阻害薬の体重が減るという効果はあくまで副作用としてのものですが、
他にも
- 尿路感染
- 皮膚疾患
- 低血糖
などが報告されているため、安易にダイエット目的でしない方がいいです。
10人の死亡報告まである
そしてごく少数ですが、死亡報告例まであります。
発売開始が2014年の4月17日ですが、わずか半年の間に5名が、2015年の1月にはさらに増えて10名の方がSGLT阻害薬が原因とみられる死亡が確認されています。
この方たちは医師が処方を行ったうえでの死亡ですから、個人の判断で使う危険性はいうまでもありませんよね。
もちろん、ごく少数例であり、本来は心不全などの心血管リスクの低下に役立つものですから、有用なものであることには間違いはないと思います。
ですが、安易なダイエット目的で使うことについては全くお勧めできないと個人的には思ってしまいます。
どうしても欲しいときは個人輸入かつ自己責任で
それでもどうしてもSGLT阻害薬が欲しいときは日本では売っていません。
個人輸入に頼るほかはありませんが、そうまでして手に入れるものではないでしょう。
そして何よりその薬の安全性を理解しないまま適当に飲んでしまうことによる健康リスクはサプリメントを飲むのとはわけが違います。
ですので、何か起きても構わないと思えるほどに覚悟を決めてから自己責任で飲みましょう。
というか、効果がほとんどないとわかっている薬を輸入してまで飲んでしかたないよなあ・・・と思います( ̄▽ ̄;)
まとめ
楽して痩せる、飲むだけで痩せる、簡単に痩せる、どれもむかーーーーーーしから壊れたラジオのように方々で耳にする耳障りのいい言葉ですが、そんな薬や商品が今の今まで生き残っていたためしは一度もありません。
痩せるということは脂肪が落ちるということですから、行き過ぎれば確実に死んでしまうことは明らかです。
そんな危険なものが世の中に認可なしに出回ることなんて今の時代ありませんし、あっても確実に違法ドラッグの類でしかないでしょう。
効率的に痩せる、人を選ぶけれどあってれば他のダイエットよりは楽に痩せる、そういう方法はあるでしょうが、飲むだけで痩せる薬なんてものは単純に危険です。
痩せたいのは重々に、重々に、重々ーーーーーーーーーにわかっていますが、それでも楽な道ってないんですよねーーーー・・・・・( ;∀;)
痩せたい方は色々模索して頑張って痩せましょう( ̄▽ ̄;)
皆さんのダイエットがうまくいきますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。