こんにちは。
糖質制限中でもそうでないときも
食事の回数というものはあまりかわらないかと思います。
皆さんは一日にご飯は何回食べますか?
1回?
2回?
3回?
4回?
さて、どの回数が一番人間に適しているのでしょうか?
今日はそんなお話をしていきたいと思います
昔の人たちは一日2回だった
さて、結論から言うと本来、というか人間の歴史で見ればつい最近までは
ずっと人間は1日2食がスタンダードな回数でした。
2回の内訳は
- 朝はなし
- 昼に1回
- 夕方に1回
- 計2回
となっています。
その理由の一つとしては、
文明的、社会的に夜遅くまで起きていることができない状態だったため、
だと考えられています。
現代では24時間いつでもどこでもほとんどのところで街頭がついていて
真っ暗な場所なんてありませんし、
なんならスマホを皆さん持っているため、
仮に真っ暗な場所にいたとしてもどこにいても明かりを照らすことが出来ます。
もし、不審者がいれば警察に通報することもできますので安全も保たれています。
ですが、昔は電気なんてものはなく、
また火をつけようにも油は高級品ですから、
夕方を過ぎて夜になるとあたりは真っ暗。
(油は魚油と菜種油の2種類ありましたが、魚油は臭くて煤だらけになるため使い物にならず、菜種油は「菜種油一升で米が二升買える」といわれるほどの高級品でした)
理由がなければわざわざ高い油をつかって外に出ることもありませんし、
監視カメラも何もないものですから、人さらいや辻斬り、
強盗などの犯罪を抑止してくれる存在もないため
外に出るのは基本的にリスクしかありません。
そのため人口のほとんどを占める農民たちは
朝は日が出るとともに農作業に精をだし、
お昼になったころにひと段落して、初めてのご飯。
お昼が終わると夕方までもう一仕事して、
日が沈むとともに仕事を切り上げて
家に戻り、ご飯を食べて眠りにつきます。
また、貴族階級も農作業はしていませんが、同じように朝食は抜き。
お昼と夕食のみの生活が続いていたとされています。
そしてこのサイクルがおよそ江戸時代までずーーーっと続いていたといわれています。
この文明的、社会的理由で1日2食が続いていたのは日本だけではなく、
海外でも同じだったようです。
そして同じようにある時をさかいに一日3食の文化が定着するようになります。
一日3回になった日本とアメリカの経緯の違い
一日3食が根付いた結果は同じですが、
日本とアメリカではその経緯というものが少し違います。
日本
まず、日本。
日本で1日3食が導入されたのは江戸時代は元禄のころ。
その後明治時代の軍隊の志願兵を集めるためや、世界初の栄養学校である”佐栄栄養専門学校”が一日3食制度を推奨するなどして徐々に定着していったものだと思われるのです。
アメリカ
日本では災害復興のための職人さんたちのための食事がきっかけでしたが、アメリカはどうでしょう。
アメリカの1日3食の原因はあのエジソン。
しかも理由は災害復興などではなく、
ただの自分の発明のセールスプロモーションでした。
実にアメリカらしいといえばらしいですね(笑)
エジソンが発明したものはトースターでした。
トースターはもちろんパンを焼くものですから、その焼いたパンを食べる人がいないことには成り立たない。
ですが、人の数は限られている…
そうだ、回数を増やすように仕向けよう。
というのが大まかな戦略のようでした。
彼はマスコミを介し”ヒトは一日2食では不健康である。 3食にすべきだ”と もっともらしく提唱し、3食にさせたそうですね おかげでトースターはバカ売れだったと
このようにあたかも1日3食が健康であるとなんら医学的な根拠もなしにプロモーションを仕掛けました。
その結果は大当たり。
トースターは急速に普及し、エジソンは大もうけをしました。
…ちょっと気になるところがありましたよね?
気付きました?
そう、1日3食はもっともらしく提唱されただけで、
本当は医学的根拠もなにもないのです。
一日3回は本来不自然
今では栄養士も医者もみんな1日3食を摂りなさい、
朝食を摂らないと元気が出ないよ、
パフォーマンスが落ちるよ、
と口をそろえて言います。
ですが、本当に1日3食と1日2食にてパフォーマンスの比較などを
実験したデータは私は知りません。
1日3食に根拠はないのです。
これは江部医師も指摘するところです。
本来人は1日2食。
これは数百年どころか数百万年続いてきた人の遺伝子の歴史です。
いまだに人の体は古代のシステムによって制御されていますし、
それによって現代の生活習慣病が発症したりもしています。
以前取り上げた倹約遺伝子などがその最たるものですね。
食べなくても太る、痩せない、そんな人はあの遺伝子の持ち主かも
普及ではなく、断片的に1日3食が導入されていた時代を振り返っても
頑張ってようやく鎌倉時代の武士の戦争状態の時くらいです。
1000年もたっていません。
ここ100年程度の歴史でしかない食生活は果たして本当に人に必要なものなのでしょうか?
朝食は抜いても全然大丈夫
江部医師は朝食否定派で、
1日の始まりはコーヒーに生クリームを入れて一杯飲む程度だそうです。
それでも仕事のパフォーマンスは落ちていないとのことですし、
私自身も朝はほとんど食べません。
朝食が必要になるという人は端的に言えば
糖質の摂りすぎによる血糖値の乱降下が生み出す錯覚に踊らされているにすぎないのです。
例えば夜に糖質やアルコールを多量に摂取すると寝ている間に血糖値が下がり、寝る前と後で血糖値の落差が生まれてしまいます。
そのため脳がお腹が減っている、エネルギー不足だと空腹の信号をあなたに送るります。
あなたは錯覚で朝を食べないといけないと思い込んでしまっているのです。
糖質を摂らなければ朝にお腹が空いてエネルギー不足になるなどは
よほど不摂生な生活や先の職人さんたちのように肉体的にハードな仕事を
していない限りはあり得ませんし、必要もありません。
1日3食はただの贅沢
1日3食は私は決して必須なものではないと考えています。
1日3食の理由として人間の活動時間が長くなったから、という理由が上げられることがありますが、
ちょっとよく考えてみてくださいね。
確かに昔の庶民たちは日が沈むと外に出ず家に引っ込むといいましたが、
引っ込んでいる間ずっと眠っていたと思いますか?
魚油は確かに臭くて煤も出るものでしたが、普通に使われていました。
夫婦での夜の生活もあったでしょうし、子育てのために起きたり、
内職をすることもあったでしょう。
貴族などは菜種油を高級品の時から好きに使えていたでしょうから、
実質的な人間の一日の活動時間なんてものはそう変わらない、とこう思うのです。
仮に家に引っ込んだのが夜の6時だとして、ご飯食べて寝て、
次の日の朝までずーーーっと寝てるなんてできると思いますか?
そこまで長時間寝るのも結構大変なんですよ(^_^;)
ですので、私の勝手な考察ですが、
人間の一日の活動量や時間なんて早々大きく変わっていません。
それに伴い、人が食事をする回数も増やす必要もないのです。
あくまで1日3食食べることは一種の贅沢。
嗜好品のようなものと思って、健康のためではないと意識を変えておくのが重要だと思います。
まとめ
朝食を食べないといけない人は本当に糖質の摂りすぎです。
糖質は消化も悪いため、お腹への負担も大きく、血糖値の乱降下とは別に
体に負担をかけてしまいます。
アルコールなどと一緒に飲むと二日酔いの原因にもなる、と夏井睦医師も著書にて指摘しています。
どうしても疑ってる人は糖質制限とセットで一度やってみるのが一番の近道だと思います。
おそらくパフォーマンスは落ちません。
糖質制限によるケトフルの症状などは現れるかもしれませんが、
朝食を抜くことによるリスクはないとお伝えしておきます。
皆さんの糖質制限がうまくいきますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。