こんにちは。
今日はすこし注意が必要な新型栄養失調というものについてお話ししていきたいと思います。
すこしだけお付き合いください。
栄養失調と新型栄養失調の違い
まず、栄養失調はご存知ですよね?
栄養失調になっている人たちの多くは貧しく、
食生活はご飯がきちんと食べられていません。
そのため、エネルギーが不足して満足に日々が活動を行うことが出来ず、
慢性的に栄養失調の子どもだと身長が本来のところまで伸び切らず、
成人しても子供のような体格になったりするものです。
大人であっても栄養失調に陥ると体や頭が満足に動かなくなり、ひどくなりすぎると倒れてしまい、最終最後まで行きつくと餓死になります。
日本では久しく聞かれなくなった言葉ではありますが、アフリカなどの発展途上国などで貧しい国ではお腹がの出っ張った餓鬼のような子供がまだたくさんいるらしいです…
っと、暗い話はそこまでにしましょう。
さて、つぎに新型栄養失調になる人たちの食生活ですが、
まず新型栄養失調の人たちはご飯を一杯食べています。
デザートも食べています。
何ならお酒も飲んでいます。
さらにもっと言うなら太っていたりします。
「おいおいおいおいおい、どこに栄養失調って呼ぶとこがあんの?」
って思ったかもしれませんが、だからこそ「新型」栄養失調なのです。
新型栄養失調のポイント
新型栄養失調では活動に必要なエネルギーは不足していません。
なんなら過剰気味と言えるほどです。
足りていないのは特定の栄養素。
ミネラルやタンパク質、ビタミンなどの体に必須とされる
各種栄養素が食事の偏りによって不足している状態が引き起こされているのが
新型栄養失調です。
栄養失調が貧しい国に起こるものだとすれば
新型栄養失調のは豊かな国に起こるものと思っていいでしょう。
エネルギーが足りているのにミネラルやタンパク質が足りていないという状況は
偏食をしないと起こりえません。
それは日本やアメリカのように
食事が安く、多種多様で自分好みの食事だけを毎日食べられるようなところ
でしか起きようがありません。
新型栄養失調になる人たちの食生活
新型栄養失調の原因は食生活ですが、何を食べているかというところがポイントです。
よく問題視されているのは
- コンビニ弁当
- ファーストフード
- インスタント食品
- アルコール
- ケーキやお菓子などのおやつ類
- 知識不足の極端なダイエット
などが上げられます。
これらの特徴はダイエットを除いて全て高脂質、高炭水化物であるということ。
少しコンビニ弁当やファーストフード、インスタント食品、ケーキにお菓子を思い浮かべてください。
ほとんどの栄養が脂質と炭水化物のみではありませんか?
例えば
- から揚げ弁当
- マクドナルド
- カップラーメン
- 冷凍チャーハン
などなど。
どれもこれも炭水化物と脂質がほとんどです。
それにアルコールやケーキ、お菓子などはエンプティーカロリーとしてもよく問題視されます。
エンプティーカロリーとはカロリーだけは高いけれど、
そのほかの栄養素が空っぽ(エンプティー)なためそう呼ばれます。
これらもどれだけ食べても太ることはあっても体の維持に必要なビタミン、ミネラル類は摂ることが出来ません。
そのためこれらの食品を食べることが多いような食生活を送っている人たちは日々の生活を送れはしているものの、なぜか毎日がしんどい、だるい、など元気とは言えない状態になっていることが多いようです。
最後に知識不足の極端なダイエットです。
例えば野菜のみを食べるカロリー制限や、糖質制限だといって炭水化物を抜いたまではいいものの、脂質やたんぱく質を摂らずにいて、結果としてただのカロリー制限になってしまい、食事が満足に摂れていないパターンなどが上げられます。
そう、糖質制限で行う場合も新型栄養失調に気を付けなくてはいけません。
糖質制限で新型栄養失調にならないために
前置きが長くなりましたが、
糖質制限をしていても新型栄養失調になる可能性は十分にあります。
そのため、糖質制限では食事、あるいはサプリメントでそれらを補うように意識するとよいでしょう。
糖質制限で不足しがちなもの
糖質制限中に不足しがちと言われる栄養素は
- たんぱく質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
が上げられます。
この中の上3つはお肉、お魚をしっかりと食べるように意識すると不足するまで行くことはありません。
お米やパンを抜いた分、それらを肉や魚で代用するようにすれば解決します。
もし、小食で量が食べられないという場合は
- たんぱく質・・・プロテイン
- 脂質・・・MCTオイル
- ビタミン・・・マルチビタミンサプリ
などで補助するのがいいと思います。
一番気を付けていただきたいのはミネラル
ミネラルは種類が多く、また、不足しているときに起きる症状も様々で
すべてを食事で網羅するのはなかなか難しいと思います。
特にミネラルで不足しがちなものとしては
- カリウム
- マグネシウム
- カルシウム
- 鉄
などが多いですね。
カリウムやマグネシウムは以前にも取り上げています。
それに女性の場合は生理の時などは鉄が元々不足がちになるので、鉄分も意識してとるようにしないといけません。
カルシウムも神経の興奮を抑えたり、骨の形成に役立つものですので、
ストレスの抑制や健康な体の維持には欠かせないもので、意識してとらないとなかなか十分な量は摂れません。
もちろんたんぱく質は必須ですし、脂質もケトン体の原料になるためとても大事ですが、よく言われるものなので、意識的に摂る人は多いかと思います。
ですが、やはりミネラルはわかっていても不足しがちになるため、
ある意味一番気にしておいた方がいいものなのかもしません。
ミネラルの補給も忙しい方や小食の方にはサプリメントがおすすめです。
もしくは先日ご紹介したぬちまーすなどもいいかもしれませんね。
新型栄養失調の症状
最後にザーーットですが、新型栄養失調になったらどうなるか、
という症状の一覧を載せておきます。
- 必要以上に痩せてしまう
- 疲れが抜けない
- めまいがする
- 頭痛がする
- 風邪をひきやすい
- 肩こりや腰痛がひどくなる
- イライラする
- 転びやすくなる
- 少し動くと動悸や息切れがする
- 足がむくむ
- 髪が細くなる、抜けやすくなる
- 爪が割れやすくなる
- ケガが治りにくくなる
- 不眠になる
- 慢性的な眠気に襲われる
- 食事が美味しくなくなる
どれもたんぱく質やミネラル、ビタミン不足から来るものばかりです。
特にイライラや不眠などは早めに解決しておかないと
日常生活に支障をきたしますので、カルシウムやカリウム、マグネシウムといったミネラルはしっかりと補給しておきたいですね。
まとめ
新型栄養失調はほとんど現代病といってもいいようなある種の生活習慣病と言ってもいいものかもしれません。
たしかにカップラーメンやお菓子などはかなり安く手に入り、なおかつ高カロリーなためお金を節約しようとしている人や、単にジャンクフードが好きな方からすればありがたい話かもしれません。
ですが、そのために健康を犠牲にしていてはお金がたまったころに体をこわして結局医療費にお金をつぎ込まなければならず、本末転倒と言えます。
ジャンクフードが好きな人も後々の健康を意識すると量を減らすなりした方がいいでしょう、刹那的な生き方をするというなら話は別なのですが…
糖質制限をしている方は本当に各種ビタミン、ミネラルには注意を払っておいた方がいいです。
私自身も
- アナバイト
- カリウムバランサー
- プロテイン
この辺りはいつも家に置いていましたし、アナバイトとプロテインは今でも家で使っています。
ただ、残念ながらアナバイトは生産中止になっているので、今後は他のサプリで代用となりそうです。
日常的な健康の維持にも役立ちますし、使っていて損になるようなこともないので、一つ二つは持っているようにしていた方がいいかもと思います。
皆さんの糖質制限がうまくいきますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。