~吾輩は糖尿病である~ 知られざる夏目漱石と糖尿病の関係

こんにちは。

 

 今日はタイトルにもある通り「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「こゝろ」などで知られる明治の文豪夏目漱石についてお話ししていきたいと思います。

 

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夏目漱石の持病と糖尿病

 夏目漱石がどのような人物かは少し割愛させていただくとして、夏目漱石は今では考えられないほどの若死にでした。

 

 夏目漱石の死んだ年齢は49歳

 

 その死因は体内出血ということでしたが、夏目漱石はいつもある症状に悩まされていました。

 

それは胃潰瘍

 死の6年前、43歳のときに胃潰瘍が原因でなんと800ℊもの血を吐いてしまうという「修善寺の大患」と呼ばれる事件が起きるほどに胃潰瘍がひどかったといいます。

その時カンフル剤を16本から先は数えるのを本人がやめたというほどに大量に打ち、何とか一命はとりとめましたが、その後も亡くなるまでの間に5度にわたり胃潰瘍の再発からの入院を繰り返すほどにひどい持病だったというのです。

 

 最終的な直接の死因ではないにしろ、胃潰瘍が夏目漱石の寿命を大きく縮めたのは言うまでもないことでしょう。

 

大の甘党だった漱石

 また、夏目漱石は晩年は胃潰瘍とともに糖尿病も発症し、いよいよ体の中がボロボロになっていたようですね。

 

 これは割と有名な話ですが、漱石はとても甘いものが好きな大の甘党としても知られていました。

 

 とてもジャムが好きなことは有名で「吾輩は猫である」には漱石の分身である苦沙弥先生が、ジャムを舐める情景が度々登場したりするなど、わざわざ作品の中に自身を象徴するものとしてジャムを出すほどのジャム好き。

 

 また、息子の夏目伸六によると、来客が多い夏目家では常に酒肴を用意していたが、漱石は下戸で晩酌は「正宗」を猪口一杯であったということ。

 漱石はイギリスへ留学もしましたが、その後に本に帰ってからは朝食はパンになりましたが、その内容はイギリスパンにバターと砂糖をつけ、紅茶にもたっぷり砂糖を入れていたという甘党っぷり。

 好物もシュークリームやアイスクリームなどの洋菓子で、いただきものがあると、家族や門人には与えず全部一人で食べてしまったというほどですからどれほど甘味好きだったかは想像に難くないですね。

 

 そのせいか糖尿病を発症してしまった漱石。

 

 ただ、実は糖尿病の原因になったのは食生活だけが原因ではないようなのです。

 

 そして、それが先ほど出た胃潰瘍が糖尿病と関係してくるのです。

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胃潰瘍と糖尿病の関係性

 では、いったい胃潰瘍と糖尿病がどのように関係してくるのでしょうか?

 

 実はここにある細菌が関係してきます。

 

それはピロリ菌

 

ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍に深くかかわっているとされている細菌です。

 

 一度感染すると除菌しない限りは一生に渡り体の中に住み続け、胃酸をもってしても殺しきることはできない厄介な菌です。

 

日本人の場合、年齢が高い方ほどピロリ菌に感染している率が高く、60歳代以上の方の60%以上が感染しているといわれています。

 

これは、水道水などのインフラがまだ整っていなかった時期に幼少期を過ごしたためではないかとされています。

 

実際、衛生環境が整った頃に生まれた若い人たちの場合、感染率が低くなっています。

 

そのため明治時代に生きていた夏目漱石もピロリ菌に感染していたと思われます。

 

 あまり知られていないことですが、ピロリ菌に感染している人としていない人とでは2.7倍も糖尿病リスクが変わるという大規模コホート研究もあります。

 

原因はピロリ菌が体内にいることによる諸症状に対し、炎症性サイトカインと呼ばれる物質が分泌されることによりインスリン抵抗性が上がってしまうためと考えられています。

 

そのため現代でも胃潰瘍や十二指腸潰瘍を持病に持つ方はピロリ菌に感染していないかを疑った方がいいといわれています。

 

 私たち現代人はきれいな水を飲み、きれいな水で作られた料理を食べ、きれいなお風呂に入っているためとても衛生的な生活を送っています。

 

 ですが、それでもピロリ菌に感染していないとは完全には言い切れません。

 

 もし、持病として胃潰瘍や十二指腸潰瘍、あるいは逆流性食道炎など、胃に関する病気がある方はもしかしたらピロリ菌の疑いがあるかもしれません。

 

10代から20代の方でも感染率は0ではなく、2割程度は保菌者であるという調査も出ています。

 

 無駄に糖尿病のリスクが上がってしまうのは避けたいものですから、余裕があるかたは一度調べてみるのもいいかもしれませんね。

 

「ピロリ菌 検査」などでググればやってくれる病院はたくさん見つかりますよ。

https://www.google.com/search?rlz=1C1AVFC_enJP808JP808&sxsrf=ACYBGNQ1tkknigYr1_4Kezx7t5Yf3rvSUA%3A1569288258524&ei=QnCJXbfUH5bAoAST9KaoBw&q=%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%AA%E8%8F%8C+%E6%A4%9C%E6%9F%BB

 

まとめ

 歯周病のときにも触れましたが、体の各炎症などは糖尿病リスクを上げてしまう原因にもなります。

 

 漱石自身のことで言えば作家としてのプレッシャーや人付き合いなど様々なストレスにもさらされていたようです。

 

 ストレスがたまるとものをたくさん食べるようになる人と食べなくなる人がいるようですが、漱石は前者だったのかもしれません。

 

 胃潰瘍もそうですが、糖尿病リスクも出来れば下げていきたいものですよね。

 

今日は夏目漱石から見る胃潰瘍と糖尿病のお話でした。

 

皆さんが健康でありますように。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

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