こんにちは。
先日こんなツイートをしました。
そういや今日会った人でケトンはやばいみたいなこと言ってる人がいて
— 糖質制限応援する人 (@toushituseigenn) November 5, 2019
はぁ?
と思いました。
まだまだ適当なこと言ってる人いっぱいいるんですねえ、、、
本当にびっくりしました。
何の根拠があるんやら…(-_-;)
と思ったのですが、世の中の情報に振り回されている人ってたくさんいるんだなあと思いつつ、どんな情報が出回っているのか気になったので今回はそのシェアになります。
ちょっと見ていきましょう。
巷で言われているケトンが危ないという話
早速ですが、「ケトン 危ない」「ケトーシス 危ない」で検索してみたところ、
ほとんど出てこなかったのですが(笑)、
一部出てきたものがありました。
それは
- ケトアシドーシス
やはりこの1点についての記述が圧倒的におおかったですね。
ケトアシドーシスについて
おそらく何度かお伝えしていると思うのですが、
糖質制限にてよく勘違いされている状態として
ケトーシス = ケトアシドーシス
という勘違いをされておられる方が驚くほど大量にいらっしゃいます。
これも何回目になるかわからないほど言っている気がしますが、
通常インスリンの基礎分泌が出来ている状態でのケトーシス状態からケトアシドーシスになることはありません。
ケトアシドーシスが起こる状態というのは、
血糖値 高い ↑
ケトン体 高い ↑
インスリン 低い ↓
こんな状態になると起こります。
つまり、血糖値が高いのにインスリンが出なくて体がエネルギー不足になって、ケトン体が出て体が酸性に傾くことでなります。
これは正確にはケトアシドーシスではなく、糖尿病性ケトアシドーシスといいます。
糖尿病の方がなるからそういわれているわけですね。
この時インスリンを投与すれば症状は治まりますので、ケトアシドーシスはインスリン不足が原因で起こると考えられ、それは通常健康な人では起こりようがありません。
例外としてペットボトル症候群が上げられますが、それもジュースを飲みすぎてインスリンが間に合わなくなって起こることですから、理屈としては結局同じことになるといえます。
ですので、糖尿病でもない健康な人がインスリンが足りている状態でケトアシドーシスになることは基本的にあり得ないことと思って差し支えないのです。
ちなみにケトアシドーシスになる基準ですが、これも以前ツイートでつぶやいています。
#ケトーシス と #ケトアシドーシスの違い
— 糖質制限応援する人 (@toushituseigenn) October 22, 2019
血中濃度 (μmol) :状態
200以下:ケトーシスではない
200~500:軽いケトーシス
500~3000 :栄養学的ケトーシス(生理的ケトーシス)
2,500~3500:運動後ケトーシス
3000~6000:飢餓時のケトーシス
15000~25000:ケトアシドーシス
見てわかる通り、ケトン体の濃度というものがどれくらい起きればどういう状態といえるのか、というお話です。
ケトアシドーシスになるくらいにケトン体がでることってまあまずないだろうということがぱっと見で分かるかと思います。
だって桁が違いますもん(笑)
胎児のエネルギー源は100%ケトン体
これも以前にお伝えしたかと思います。
妊娠糖尿病の原因というものはわかっていませんが、胎盤からインスリンの分泌を阻害するホルモンが出ていることが原因ではないかといわれています。
その原因もわかっていませんが、私は胎児のエネルギー源が100%ケトン体で賄われていることに何か理由があるのではないかと思っています。
「ケトン体は人類を救う」の宗田医師もこう述べています
妊娠糖尿病は、妊娠母体が「糖質を拒否」している病態である。同時に「タンパク質と脂肪を要求」している。
(それなのに)これに気付かずに、妊婦が糖質過多の食生活を送るために、病気が発症してしまう。
仮にケトン体が危ないという話が本当であれば、胎児は生まれてくることなどできずに全ての胎児は死んでしまいますし、生まれてからもケトン体が主なエネルギー源ですから、成長することなく死んでしまわなければ辻褄が合わないことになります。
むしろ妊娠期には糖質制限をして母体、胎児ともにケトン体で生きていくのが自然なことではないかと私は感じてしまうのです。
まとめ
ケトン体、あるいはケトーシス、糖質制限やケトジェニックダイエットを危ないという人の中には食事バランスが崩れるからという人も中にはいます。
ただ、じゃあバランスのいい食事ってなんなの? ってなった時に引っ張り出されてくるのが厚生労働省推奨の食事バランス表です。
これも以前にお伝えしたかもしれませんが、この3大栄養素のバランスについての科学的エビデンスは存在しません。
ですので、確かにある程度の効果は見込めるかもしれませんが、それと糖質制限とを比べることはナンセンスなのではないかと思います。
糖質制限は糖質制限として、その効果をしっかりと検証すること、それが大切なのではないかと思います。
ケトン体が危ないというのはほぼ妄想の産物です。
糖質制限に取り組んでいる方は安心して継続してください。
皆さんの糖質制限がうまくいきますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。