こんにちは。
今日は雑学ブログの時間。
興味がない人はスルーで(笑)
知っている人も多いかもしれませんが、タイトルの通り日本で初めて糖尿病患者になった人は誰か知っていますか?
まあ、答えはすぐに言うのですが(笑)
ヒントで大体わかりますよね( ̄▽ ̄;)
え、わからない? じゃあみてみましょう(笑)
初めての糖尿病患者は藤原道長
はい、答えです(笑)
日本の歴史上初めて糖尿病になったと観測された患者は藤原道長。
平安時代の貴族で、なんだかんだ色々なエピソードで有名な人です。
光源氏のモデルの一人になったともされる有名人。
3代続けて帝を娘婿にして、晩年に
「この世は自分のためにあるようなものだ」
なんて歌を歌うようななかなか豪快なおっさんです。
「影を踏めないなら面を踏めばいいじゃない」というセリフとかはその性格をよく表しているなあと思います。
知らない方は「藤原道長 エピソード」 などでググってみてみてください(笑)
もしかしたら藤原道真公と間違える人が多いかもしれません。
こちらの方、亡くなられたのは62歳なのですが、どうやら彼のことを書き表した書物を読んでいると、
どうも「糖尿病じゃない?これ…」
となる記述がよく見られるのです。
『小右記』『御堂関白記』にみられる道長の症状
道長の症状は
藤原実資が書いた『小右記』では
- 「50歳を過ぎたあたり(正確には51歳ごろ)から急激に痩せ細り、また水をよく飲むようになった、ただし,食事は通例から減らない。」
- 「背中に大きな腫れものができ、膿んで痛みを伴った」
とあり、
道長自身が33歳から56歳にかけて書いた日記、
『御堂関白記』では
- 54歳ごろの日記に「而るに,目は尚も見えず,二三尺の相ひ去る人の顔は見えず,只に手を取る物許は之を見る」
→ 訳「ちょっと前を歩く人の顔さえよく見えなくて、自分が手に持ってるものがようやく見えるくらいだ」
とあります。
糖尿病患者の症状と思われるのは
- 口がよく乾く
- 目がよく見えない
この2つ。
『小右記』では道長は飲水病(のみみずびょう、いんすいのやまい)であると断じており、これによって道長はあくまで記録上ですが、日本の歴史上初めての糖尿病患者と言われるようになりました。
背中の腫れについてはガンだったのではないかと言われています。
道長の食生活
道長の食生活でおそらくこれが原因の一つだろうな、というものがあります。
それは蘇蜜(そみつ)。
料理好きなら知っているかもしれませんが、これは和風チーズケーキなどと呼ばれていたりします。
とはいっても、
蘇(そ)という牛乳を固めたものにはちみつをかけただけのものですが、
当時は滋養強壮の食事として食べられていました。
道長はこれが好物で、よく食べており、逆に仏教信仰のために殺生を嫌い肉や魚を食べなかったそう。
肉や魚を食べず、チーズにはちみつかけて食べてて、お酒は飲んで、他の食事といえばおそらく穀物が主食でしょう。
ということは、簡単に言えば道長は超高糖質生活を送っていたということですね。
この当時はまだまだ糖尿病は贅沢病。
一部のお金持ちの貴族たちしかなれないものでした。
道長は政治家でしたから動くこともそこまでなかったでしょうし、糖尿病になるのは必然だったといえるでしょうね。
ちなみに道長の兄、甥、父も糖尿病だったのではと言われています。
糖尿病一家でもあったわけですね(^_^;)
こりゃダメだ。
糖尿病が理由で切手になった道長
国際糖尿病会議、というものが3年に一度様々なところで行われています。
平成6年には神戸で行われ、この時、この会議開催にあわせて、「糖尿病」をテーマとした記念特殊切手が発行され、会期中ひそかな人気を博したそうである。
実はその切手のデザインが、道長の肖像とインスリンの結晶を組み合わせたものだったのです。
源氏物語の主人公のモデルの一人とまで言われた道長。
まさか1000年近く後にこんな形で世界的に有名になるなんて思ってもみなかったでしょうね(^_^;)
まあ、ビームを打つ某三国志のキャラクターたちよりはマシかもしれませんけどね(笑)
まとめ
いかがだったでしょう。
今回の道長のお話はもちろん記録上だけの話で、おそらくはもっと当時の貴族たちの間では糖尿病がはやっていたのかもしれませんし、もっと以前から宮中の贅沢な生活を送っていた貴族、王族は慢性的に糖尿病にかかっていたのだろうなあというのは想像に難くはありません。
これを見て私たちが生かせる教訓というのは、やはり運動をろくにせずに高糖質の生活を延々と送り続けて入れば糖尿病になってしまうということです。
それは1000年以上歴史を隔てた道長も同じことです。
人間の仕組みは1000年程度では変わらないということがよくわかります。
皆さんも十分に気を付けてくださいね。
皆さんが健康でありますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。