こんにちは。
先日の栗に続いて秋の味覚第2弾。
銀杏(ぎんなん・いちょう)についてちょっと知っておいてください。
糖質やカロリー、栄養はどの程度のものなのか。
さっそく見ていきましょう。
銀杏の栄養、糖質
さてさっそくですが、銀杏の糖質は100ℊ当たり約32.2ℊ。
これは皮をむいたときの状態です。
皮つきの場合の糖質は100ℊ当たり約25ℊです。
約1/3~1/4が糖質。
どちらでもかなり糖質が高いと言えます。
銀杏の実は1つ当たり1.5~2ℊ程度ですので、1つ当たり、0.5~0.66ℊ程度と考えられます。
カロリーは100ℊ当たり174カロリーですので、そこまで高くはないのですが、普通に考えれば糖質制限には向いていないと言えます。

ですが、個人的には条件付きでありだと考えます。

現実的に多く食べられない
それはどういうことかというと、銀杏に関して言えば現実問題として100ℊも食べられないからです。

その理由は銀杏に含まれる毒。

そう、銀杏には「ギンコトキシン(メチルピリドキシン)」という物質が中に入っています。
この物質は、ビタミンB6とよく似た構造していて、ビタミンB6の活性を邪魔してしまうことで、神経伝達物質のバランスが崩れ、中毒症状が現れます。
中毒症状は主に
- 麻痺
- けいれん
などの神経に関する症状が表れます。
そのためぎんなんを食べる量は、小さなお子さんは5粒まで、大人でも10〜15粒までが常識的な限界です。
そのため摂取する糖質は最大で約5~6.66ℊ程度と考えられますから、食べてもそこまで問題はないと考えます。
1つあたりの実が小さいのも特徴的ですから、軽くつまむ程度であれば全然OKでしょう。
栄養素も結構豊富
銀杏には毒があるといいましたが、いいところももちろんあります。
ぎんなんには、カロテン、ビタミンC、カリウムなどが豊富に含まれています。
カロテンは抗酸化作用があり、体内の酸化を予防してくれます。また、体内でビタミンAに変換され、粘膜保護をしてくれるなどの働きもあります。
また、ビタミンCにも抗酸化作用があり、その他にもコラーゲンの生成を促したり、身体の免疫を高める働きがあります。
カリウムは、体内にたまった老廃物や余分なナトリウムを体外へ排出する働きがあります。
これらの物質はもちろん私たちの体にプラスに働きますから、毒性に気を付けて食べれば健康に役立つ食べ物といえるでしょう。
まとめ
銀杏は季節限定の秋の味覚。
他の季節でも食べられないこともないですが、やはり旬のものが一番おいしいですよね。
1粒が小さいので量をコントロールしやすいですし、すこしでも食べすぎると中毒症状の危険があるので、むやみに量を食べることもないと思います。
せっかくの秋の味覚ですから、1粒2粒くらいは食べて秋の季節を感じたいものですね。
皆さんの糖質制限がうまくいきますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。