こんにちは。
果物に含まれる果糖がとても危険を孕んでいることを以前に記事にしました。
その時は果物を摂ることによって果糖は糖化のリスクがブドウ糖の300倍も高いことや、ネガティブフィードバックが効かず肝臓に負担をかけること、またすい臓にもとてつもないダメージを与えてしまうことを書きました。
ただ、今回はその果物を凝縮したフルーツジュース、これがまた危険なことがわかったのです。
フルーツジュースと死亡率
これはアメリカのエモリー大学の研究チームの追跡調査によるもので、彼らは45歳以上の人種を問わないアメリカ人1万3440人を対象にした6年間の追跡研究を行いました。
その結果、1日あたり12オンス(約340g)のフルーツジュースを飲むことが、24%の死亡リスク増加と関連していることが判明したのです。
また、ハーバード大学公衆衛生大学院のチームがフルーツジュースや果物と糖尿病との関連性を統計調査しました。
1984年から2008年の間に集められた187,382人のデータを利用し、果物を摂取する場合よりもフルーツジュースを飲む場合の方が糖尿病リスクが増大することがわかっています。
研究者によると、
「フルーツジュースを作る際には、栄養素の多くを抜き取り、肝臓に悪影響を及ぼす糖分を濃縮する」
「フルーツジュースは、あらゆる果物よりも血糖値が上がってしまう」
「ジュースプロセスによって有益な栄養素のレベルが低下する」
「液体は、栄養含有量が類似していても、胃を通過して固形物よりも速く腸に行きます。たとえば、フルーツジュースは、果物全体よりもグルコースとインスリンの血清レベルの変化がより速く、より大きくなります。」
という見解を述べています。
寝る前に飲むのもNG?
他にもフルーツジュースを睡眠の直前に飲んでしまうと成長ホルモンの分泌を妨げてしまうこともわかってしまいます。
成長ホルモンの役割の一つに代謝の促進、体脂肪動員の促進などがあります。
つまり、成長ホルモンが寝ている時に分泌されないということはそれが行われないということですから、結果として寝ている間に太ってしまう、ということになります。
他にも成長ホルモンが少なく皮脂汗腺に届かない場合は汗の量も減りますから、皮膚の乾燥に結びつき、皮膚の老化にも影響してしまいますから女性は特に要注意。
また、成長ホルモンというくらいですから、子供にとっては体を成長させる役割も持ちます。
そしてフルーツジュースの弊害は子供が飲んでも同じことが起きますから、フルーツジュースをのんでいる子供は体が大きくなりにくいともいえます。
糖質を多く摂りすぎている子供はそうでない子供と比べて身長が平均して1cm低いという研究もあります。
個体差があるために半分眉唾かもしれませんが、以前の記事で糖質を摂りすぎている子供はIQが25%低い、という結果があります。
これについては個体差ではないと思いますので、どちらにせよ、子供にもフルーツジュースを上げるのはやめておいた方がよさそうです。
野菜ジュースも出来ればストップ
フルーツジュースの話が出たのでついでに野菜ジュースの話もしておこうと思いますが、個人的には野菜ジュースもやめておいた方がいいです。
興味があればコンビニの野菜ジュースの裏側をみていただければわかりますが、糖質が15ℊ近く入っています。
これはトマト一個分の糖質よりも多い量となりますから、基本的には糖質の摂りすぎ、普通のジュースを飲んでいるのと変わりがありません。
それにフルーツジュース同様、製造過程で必要なビタミンや食物繊維は失われていますから、自然な食品とも中々呼べません。
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そのため、野菜を手軽に摂りたいのであれば調理済みで自然解凍するだけの冷凍食品が売っていますから、それを上手に使って食べるのがいいでしょう。
私も冷凍ブロッコリーを愛用しています。
まとめ
果糖についてのことは以前の記事で大体お伝えしたので、今回はフルーツジュースの脅威についてご紹介しました。
フルーツジュースを飲むことで得られる恩恵というものはほとんどありません。
強いて言えば美味しい、ということくらいでしょうが、それであればコーラなどのジュースを飲んでいるのと全く変わりませんよね(^_^;)
健康目的で飲んでいる方は出来ればすぐにでもやめて、果物を直接食べるようにした方がいいと思います。
先に紹介したハーバード公衆衛生大学院の調査でも、フルーツジュースを果物に変えるだけでも糖尿病リスクが低下したという報告もあります。
果物を摂ること自体が悪いとはいいません、先の調査でもブルーベリーやリンゴを食べることで糖尿病リスクが低下したという報告もあるくらいですから要は使いようです。
ただ、スティーブ・ジョブズのように傾倒してしまうとすい臓がんなどのリスクになってしまいますからくれぐれも注意は必要です。
皆さんが健康でありますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。