極端な糖質制限という言葉の間違った使われ方

こんにちは。

 

 最近糖質制限についてどんどんテレビやメディアで取り上げられることがおおくなりました。

 

その中では批判も称賛もあり、賛否両論な状態です。

 

 ただ、批判的な内容の中で気になることがあります。

 

それが「極端な糖質制限」という言葉。

 

ちょっと使い方を間違ってるよな…と思ったので、取り上げました。

 

さっそく見ていきましょう。

 

極端な糖質制限????

 金スマの日比野氏の事例でも取り上げられていましたが、

日比野氏本人も

 

「過度な糖質制限」

 

という風にコメントをしています。

 ですが、記事で細かく取り上げましたが、日比野氏の場合はただ単に間違った糖質制限をしていただけのこと。

 

 本当にしっかりと糖質制限をしていたならば起きようがないことばかりが起きていたのです。

細かく知りたい方は一度読んでみてください。

はっきり言ってやばいです。

世界仰天ニュースで取り上げられた日比野佐和子医師への疑問

 

 また、クローズアップ現代では最後に山田医師によるロカボを紹介していましたが、その前に「極端な糖質制限」という言い方で間違った糖質制限を紹介していました。

 

 以下は引用です。

 

 そのうち夕食を抜き、ゆで卵は糖質の少ない白身だけを食べるなど、自己流糖質制限はエスカレートしていきました。
しかし、ひと月半後、アクシデントが襲います。
通勤中の電車で、めまいと冷や汗が止まらなくなり、意識を失ってしまったのです。
救急搬送され、病院で点滴を受けた米澤さん。
実はこの時、深刻なエネルギー不足に陥っていました。

 まずは、完全に自己流で糖質制限をしてしまった男性のお話。

これに続き女性でも同じようにエネルギー不足に陥った話が語られます。

 

 ただ、その後ですが…

運動を伴わない極端な糖質制限は、筋肉を減らしてしまいます。
すると、全身の代謝が低下し、使われなくなった糖が中性脂肪として体内にたまっていくというのです。

名古屋学芸大学 健康・栄養研究所 所長 下方浩史さん
「(極端な)糖質制限食を長期間行っていると、メタボになってしまう。
『隠れメタボ』になってしまう危険が非常に高いと私は思います。
その人たちが中年以降、重い心臓病だとか脳卒中だとか、そういう病気で苦しむことを危惧しています。
メタボだけじゃなくて、隠れメタボも防いでいかなきゃいけないんです。
そのためには正しい情報を伝えることが重要だと思います。」

 と語られています。

 

……………んんんん????

 

と私はなりました。

 

 個人的に意味が分かりませんでした。

 

 極端な糖質制限をしているとメタボになってしまうというのです。

 

 その理由は極端な糖質制限をしていると筋肉が落ち、代謝が落ちて中性脂肪が増えるからなのだと主張されています。

意味不明です。

糖質制限がきちんとできていれば中性脂肪がたまるはずはないからです。

 

更には

極端な糖質制限によって痩せていても、メタボのリスクが高まったり、さらには心臓病や脳卒中の危険もあるということだが?

という風に出演者に問いかけるなど、金スマと同じような危険性を主張しているのです。

 

間違った糖質制限とは言わない

 この構成で疑問を感じたのは、先にあげた男性の場合は自身のコメントにて

 米澤博幸さん
「(糖質制限のやり方を)間違えた。
似て非なることをやると危険を伴うものである。」

間違った糖質制限をしていたと言っています。

 

ですが、その後のメタボの内容に入るときには間違った糖質制限とは言わず、

やはり「極端な糖質制限」という言い方をしています。

 

 どちらも原因は同じであったり、似通ったものなのにです。

 

「極端な糖質制限」の正体はただの行き過ぎたカロリー制限

 色々な番組、あるいはメディアなどで批判的な扱いを受けている

行き過ぎた糖質制限」

「極端な糖質制限」

というのはただのカロリー制限を交えただけの

「間違った糖質制限」

なのです。

 ですので呼び方も「間違った糖質制限」と統一するべきなのです。

 

 クローズアップ現代の番組内でも最初の男性のコメントではしっかりと「間違った糖質制限」といっているのに、わざわざ後から「極端な糖質制限」と言い換えています。

 

 この言い方だと「ケトン食」などの治療食までもがまるで間違った糖質制限をしているかのような錯覚を覚えます。

 

 一般の人が「行き過ぎた」とか「極端な」なんて聞くと、どうしても糖質を一切取らない断糖やそれに近いものをイメージしてしまいますよね。

これでは正確なニュアンスが伝わりません。

 

 本来であれば

「行き過ぎた糖質制限」

「極端な糖質制限」

というのは糖質制限の行きつくところ、理想の形です。

 

 糖質を0にできるだけ近づけ、ケトーシス状態になり、中性脂肪を落としたり、体のコンディションをよくしたりするのが目的ですから。

 

 どうにも何かしら糖質制限に対して間違った認識を植え付けようとしているのかなあ…と勘ぐってしまいます。

 

 その後にロカボが推奨されている辺り、スーパー糖質制限に変わってロカボをはやらそうとするメディアの意図なのかもしれません。

 

まとめ

 糖質制限を本当にしっかりやろうとすると、確かに

  • 選ぶものが難しい
  • ストレスがたまる
  • よくわからない
  • 取り組むのにハードルが高い

 といった面はあり、山田医師のように緩く、少しはご飯を食べてもいい糖質制限がとっつきやすくやりやすいのは事実です。

ですが、極端な糖質制限といってあたかも本当の糖質制限を悪いもののように紹介するのはどうかと思います。

 

 もし、現在スーパー糖質制限や金森式で断糖に取り組んでおられる方がいらっしゃって、少し不安になっている方がいるなら伝えておきたいことがあります。

それは

「あなたのやっていることは間違っていない」

です。

 

 取り組みやすさ、身に着ける知識の壁をしっかりと乗り越え、本当の糖質制限に取り組んでおられる方はすごいと思います。

 

 ぜひ、そのまま糖質制限に取り組み続けていただきたいと思います。

 

皆さんの糖質制限がうまくいきますように。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。


  • この記事を書いた人

bisha

ダイエットにちょっと詳しい人。 過去にレコーディングダイエットで10キロ、糖質制限ダイエットで10キロやせた経験あり。 主にダイエットに役に立つ情報をお届けしていきます。

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