糖尿病=肥満ではない

こんにちは。

今日は糖尿病であることと、肥満であることはイコールではないですよというお話です。

糖尿病と肥満の関係性

 皆さんのイメージとして、糖尿病は太っている方がなるものだというイメージが強いと思います。

 そしてそれは大体の場合において間違っていません。

 その理由というというのは、太っている人はカロリー過多の生活をおくっているためで、そのため必然的に糖質を摂る量というのも普通の人よりも多くなるからです。

 そしてこれも太っている人の特徴の一つと言えるでしょうが、炭水化物好きが非常に多いです。

  • お米を食べるのが好き
  • ラーメンが好き
  • パスタが好き
  • ピザが好き
  • アイスクリームが好き
  • ケーキが好き
  • キャラメルマキアートが好き

などなどです。

 そのため、太っている人はカロリーがオーバーしていて、そのカロリーの内訳を見ても炭水化物が占めている量が非常に多いため、炭水化物の摂取量も一般人よりもとびぬけて多いのです。

 ですので、確かに2型糖尿病患者の多くは見た目からも肥満の方が多く、一般の方のイメージは間違っていません。

 ですが、肥満ではない方の中にも糖尿病患者の方はたくさんいます。

日本人は肥満じゃなくても糖尿病になりえる

 実は見た目すごい太っていても健康診断上の数値に何の以上も見られない方も一部ですがいらっしゃいます。

 それはコレステロール値や血糖値など、普通であれば太りすぎていて内臓や血管に異常が見られていてもおかしくはないのに、健康診断では何の以上も見られないのです。

 これは単純に遺伝的な体質の問題が関係してきます。

 例えば外国で500キロまで太ってしまって動けなくなってしまった人のニュースを知っていますか?

 実は白人や黒人の方は私たち黄色人種よりも糖尿病になりにくい性質をもっています。

これは単純に遺伝的な体質の問題が関係してきます。

 

 この記事の中では、各人種(民族系)の糖尿病のなりにやすさ、なりにくさの指針である

  • インスリン感受性(インスリンを受け取る力)
  • インスリン分泌性(インスリンを作り出す力)

この2点を調べた結果

 日本人を含む東アジア系民族は、インスリン感受性は良好だが、インスリン分泌能は低い傾向があるという研究が発表された。日本人は、標準体重をわずかに超過しただけで、インスリン感受性が低下し、2型糖尿病発症の危険性が上昇するという。

 上記のような結果が得られたというのです。
 
さらに以下のようなことも指摘されています。

アジア人では白人と比べて、BMIが低いうちから2型糖尿病の発症が増え、腹囲周囲径が同程度でも内臓脂肪が多いという特徴がある。境界型糖尿病の多くで耐糖能異常(IGT)がみられ、特に日本人では食後のインスリンの追加分泌が低下する場合が多い。

 日本人を含む東アジア人は肥満が少ないにもかかわらず、コーカソイド系人種より2型糖尿病を発症しやすいことは、従来の研究でも指摘されている。

 アジア系の人はコーカソイド系における「標準体重」であっても糖尿病発症率が高いことから、肥満はアジア系にとっては糖尿病発症の重要な因子ではないとの指摘がある。

 つまり、この中のアジア系に含まれている私たち日本人は肥満でないにもかかわらず、糖尿病になってしまう可能性が他の2つの人種よりも高いということなのです。

 ちなみにコーカソイド系とは白人の方、アフリカ系とは黒人の方と思っていただいて構いません。(かなりおおざっぱですが)

自発的なチェックを

 糖尿病は「サイレントキラー」とも呼ばれるほど、自覚症状が薄く、気づいた時には手遅れになってしまったり、重症化しているケースが多い病気です。

 そのため、ある程度の知識を備えた上で、誰に言われるでもなく自分自身で日々の生活の中で糖尿病に近い症状がないかをチェックしなければなりません。

例えば以下のようなことがないか考えてみて下さい。

  • 疲労感
  • 皮膚が乾燥して痒い
  • 手足の感覚が低下する、または、チクチク指すような痛みがある
  • 感染症によくかかる
  • 頻尿
  • 目がかすむ
  • 性機能の問題(ED)
  • 切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい
  • 空腹感やのどの渇きがひどくなる

 この中で軽いうちから自覚できるのはまずは喉の渇き、次に皮膚の乾燥、疲労感などがあります。

 

 感染症や性機能の問題はあまりなりにくいのですが、なったらすぐにわかるため、迅速な検査をお勧めします。

まとめ

いかがだったでしょうか。
 
 少し簡易でしたが、私たちは人種的、遺伝的な問題から他の人種に比べて糖尿病になり人種であることがわかりました。
 
 なぜこうなったのかというと、それぞれの人種が歩んできた環境の問題が大きいのではないかと思っています。
 
 コーカソイド系は寒いところで過ごしてきたため、脂肪を蓄える必要性が高い環境が長く続いていました。
 
 そしてアフリカ系の人々は逆に暑いところにいましたが、暑いところで活動を長期間行うためには汗をかいて体温を下げる必要があり、
 
汗をかくには体の代謝を上げる必要があります。
 
そして、代謝を上げればその分のエネルギーを補填しなければなりません。
 
その循環の中で体が負けないように代謝機能が発達したのだと思われます。
 
 逆に私たち黄色人種は温暖な気候や、他の人種に比べて比較的生きていきやすい環境に置かれていたため、
 
そこまで大きく代謝機能についての進化を遂げる必要がなかったのだと思われます。
 
 ですので、私たち黄色人種が糖尿病に強くなるということは今後数百年を見てもおそらくはないかと思います。
 
 実際に私の父も痩せていましたが、糖尿病になったので私自身他人事ではありませんので気を付けたいと思います。
 
 皆さんもくれぐれもご自愛ください
 
本日もご覧いただきありがとうございました。
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  • この記事を書いた人

bisha

ダイエットにちょっと詳しい人。 過去にレコーディングダイエットで10キロ、糖質制限ダイエットで10キロやせた経験あり。 主にダイエットに役に立つ情報をお届けしていきます。

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