こんにちは。
今日は感染症の第2回目、皮膚の感染症についてお話ししていきたいと思います。
もし、あなたがたかが皮膚と侮っていたとしたらそれは大問題です。
皮膚は全ての体への入り口ともなるある意味一番怖い場所です。
皮膚があるから細菌などから身を守ってくれますし、その皮膚自体を守る皮脂のバリアなどもとても大事な体の防御機構。
それがうまくいかないと私たちはあっという間に細菌に感染したり、病気にかかったりします。
今日はぜひ覚えていってください。
皮膚の感染症
皮膚の感染症には次のようなものがあります。
- 足白癬(水虫、たむしなど)
- 魚の目、タコ
- カンジタ
- 糖尿病性水疱
- 糖尿病性壊疽
他にも糖尿病性浮腫性硬化症、デュピュイトラン拘縮などがあります。
これらの原因は糖尿病によって、
皮膚、毛細血管に血液が十分に流れ込まないこと、
高血糖が慢性的に起こることで体の水分が足りないことで乾燥がちになること、
さらに神経障害から小さな傷などに気が付きにくく、気づいたら重症化していること
などが考えられるのです。
痛みを感じないのがものすごく怖い
これらの感染症、特に糖尿病性水疱や糖尿病性壊疽などは写真を一度見ていただければわかると思いますが、普通に考えれば
「これを放っておいたの!?」
となるくらいひどい様子が見て取れます。
ただ、神経障害を患っているときの怖さがまさにそれで、本人は痛みを感じていなかったり、感じていても本来なら耐えられないような痛みのはずが「まあ、いっか」程度にしか感じられないのです。
あるいは日々の忙しさに忙殺されてしまい、痛いとわかっていても結局はどうにかなるだろうと放置してしまうパターンもあります。
以前に取り上げた森永卓郎さんもインタビューで片足でけんけんしながら移動していた、と言っていましたよね。
もちろん最後には切断をしなければならないほどにひどくなってしまうので、放置という選択肢はもちろんありません。
ちなみに結構グロいので、Google画像検索のリンクは貼っておきますが、見るか見ないかはお任せします(^_^;)
また、カンジタや水虫などは慢性的な高血糖による乾燥や、神経障害から来る汗腺活動、つまり汗をかく機能が低下することによって慢性的な乾燥が起き、皮膚を感染症から守るバリアが弱ってしまうため、これらの症状も起きやすいとされています。
この皮脂が不足している方(皮脂欠乏症)の割合は東京女子医大が267名の患者に対して週一で検査を行ったところ、患者の自覚のありなしに関わらず、約37.8%だったということで、小規模な検査ではありますが、この結果から見るに約4割の方が皮膚感染症のリスクを抱えているということになります。
皮膚を清潔に保って小さなケアをこつこつと
もし、あなたもしくはあなたの周りの方で糖尿病にかかっている人がいるとしたならば、皮膚の感染症に気を付けることは2つ。
それは
- 皮膚を清潔に保つ
- 小さな傷でもすぐにケアする
この2点です。
小さな傷というのは、それこそ靴ずれレベルのような普通ならたわいもないよなものなども全て含みます。
そんな小さなことなどでも放置していれば浮腫や水疱になり、それが破裂します。
水疱が破裂するとそこから感染症になり、切断…となってしまいます。
切り傷もまた同じです。
普通なら自己治癒力で治るのですが、神経障害と糖尿病を併発していると自己治癒が中途半端に終わります。
逆に言えば傷が中途半端に残っているというわけですから、治っていない隙間から細菌が感染し、気づいたときには…とまたなります。
皮膚感染症の中でも特に気を付けるべきとされるのはフットケア。
糖尿病による切断で足の切断しか話を聞かないように、足から来る感染症というものは非常に多いです。
靴下をはき、靴を履いていますから高温多湿のため細菌好む環境ですし、毎日自分の何十キロもある体の負荷を耐えているのですから、そこにかかる負荷というものは普段気づかなくてもこういう時に現れます。
私などは82キロあり、接客業ですから毎日1万歩は歩いています。
そう考えると足にかかっている負荷ってすごいですよね(^_^;)
だからこそ特に足に対しての注意というものは払わなければならないですし、実際に足にかかる感染症というものの率も高いのです。
まとめ
先日こんな記事を紹介しました。
ここでも書いていますが、このスレッドを立てた方はきっととてもつらくて、明るく草をはやしていますが、(草というのはwwwwww ← これのことです)誰かに知ってほしかったのかなと思います。
どんなに前向きに考えても自分の指を、あるいは足を命を守るためとは言え切り離さなければならないというのは非常に心苦しいものだと思います。
周りからすれば不摂生が祟った、というだけでしょうし、本人も理解はしているでしょうが、やはりつらいものですよね…(´・ω・`)
ものすごい激痛が走ったり、皮膚が腐ったようなにおいがするなどのわかりやすく危機感が募るような兆候があればまだましなのですが、何も兆候がなかったりあっても無視出来てしまえるようなものであるがためにこういった悲劇は繰り返されます。
私の父は切断まではいきませんでしたが、足は白っぽくなっていましたし、爪は変な形にねじ曲がっていました。
爪はボロボロで弾力がなく、固い皮膚そのもののような感じでした。
放っておけば父も足を、あるいは指を切断しなければならなかったのだと思うとやはりゾッとするものがあります。
肉親のそんな姿は間違ってもみたくありませんしね。
皆さんも周り、そしてご自身の体にも十分なご注意を。
皆さんが健康でありますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。