家族が糖尿病だと自分も糖尿病になる?糖尿病は遺伝するのか。

こんにちは。

 

 世の中に糖尿病の方はごまんといて、日本では720万人、アメリカでは3000万人と数多くの方が糖尿病にかかっています。

 

 その中で

 

「糖尿病は遺伝するのか」

 

といった疑問が発せられることがあります。

 

果たして糖尿病は遺伝するのでしょうか。

 

少し見てみましょう。

 

糖尿病は遺伝する?

 結論から言えば糖尿病は遺伝します

 

 それも民族や人種によっても異なってきます。

 

 白人では1型糖尿病が年間で10万人あたり40~50人ほどが発症するといわれていますが、日本人では年間に10万人当たり1~2人ほど。

 

実に20倍以上の差が出てきます。

 

ですので、まず日本人は遺伝子的に1型糖尿病にはかかりにくい民族であるといえます。

 

 ですが、その反面日本人はとても2型糖尿病にかかりやすい民族です。

 

 昨今の生活習慣の影響ももちろんあるでしょうが、もともとそこまで大きく糖質を摂っていなかった日本人は他民族と比べてインスリン分泌の予備能が少ないといわれていて、割と簡単に糖尿病になってしまうのです。

 

 2型糖尿病に関する遺伝子は16種類以上もあるといわれており、それぞれの遺伝子単体ではそこまで影響がありませんが、それらが複合的に発現すると、糖尿病のリスクがその分有意に上がってしまいます。

 

 それらの遺伝子を保有している、いないで発症リスクは2~3倍に上がるとまで言われています。

 

 糖尿病の原因は一つではありませんから、それぞれに関する遺伝子があるというのもうなずけるでしょう。

  • 食事
  • ストレス
  • 喫煙
  • アルコール

などなど様々な要因が考えられます。

 

自分の遺伝子が太りやすいのか、どんな病気になりにくいのかは遺伝子検査キットというもので調べることができます。

 

1万円程度のキットなので、興味があれば調べてみるのもいいでしょう。

 

 

日本人と欧米人で見る糖尿病の原因の違い

 

 欧米人でものすごい肥満体であってもずっと健康体である人もいれば、日本人で軽い肥満体で糖尿病になってしまう人、肥満体でなくても糖尿病になる人がいます。

 

 その理由はやはりインスリンの分泌能力。

 

 先に書いたとおり、日本人は1型糖尿病にはかなりかかりにくい民族です。

 

1型糖尿病は突発的な遺伝子要因であったり、ウイルスなどが原因でなるものですから、日本人は全体的に遺伝子的な異常が起こりにくい民族と考えることも出来ます。

 

 ですが、2型糖尿病にはかなりかかりやすい民族ともいえ、その原因はやはりインスリンの分泌能力が欧米人に比べとても低いことにあります。

 

 その低さはおよそ半分。

 

 逆に言えば欧米人は日本人の2倍ものインスリン分泌能力が高いといえます。

 

2型糖尿病の原因は

  • インスリンの分泌量が減ること
  • インスリンの抵抗性が上がること

この2つが主な原因です。

 

それらどちらの原因が主なのかで

  • インスリン分泌障害優位
  • インスリン抵抗性優位

という言い方に分けることが出来ます。

 

 欧米人はインスリン抵抗性が上がり続けてもかなりの長期間にわたってその抵抗性を分泌能力でカバーすることができ、限界が来るまで太り続けることが出来ます。

 

そしてもう限界だーっとなってしまうと糖尿病になってしまいます。

 

 そのため欧米人の糖尿病の原因の多くはインスリン抵抗性優位の糖尿病と言えます。

 

 一方、日本人は分泌能力が半分ですから、少しばかりインスリンの抵抗性が上がるだけで分泌能力が追いつかなくなり、また分泌量も減ってしまうためにそこまで肥満にならなくても糖尿病になってしまうのです。

 

 そのため日本人の糖尿病の原因の多くはインスリン分泌障害優位という言い方になります。

 

 このように民族間の違いでも顕著に糖尿病へのかかりかたの経緯まで違いますから、糖尿病に遺伝が深くかかわっていることは間違いないと考えていいでしょう。

 

環境も大事

 遺伝も大事ですが、それは親からもらったものなのでいじくりようがありません。

 

 糖尿病は遺伝も深く関係してきますが、日々の生活の環境もとても大事です。

 

 食事内容はもちろんのこと、運動やストレスも大事です。

 

特に以前も記事にしたタバコの喫煙にしては本当に要注意と言えるでしょう。

 

 夫婦で喫煙をしているしていないで糖尿病リスクが約3倍も変わることも報告されていますし、特に女性は受動喫煙にも注意をした方がいいです。

 

 夫婦ともに喫煙をしない状態を1とすると、夫が喫煙者の場合は発症リスクが1.8倍に、夫婦ともに喫煙者の場合は2.9倍にも発症リスクが上がります。

 

 そして女性の場合、受動喫煙をしているだけでもすい臓のβ細胞というインスリン分泌を担当する細胞の機能が低下していたという話もありますから、女性は自身もそうですが、周りの喫煙にも気を付けた方がいいと思います。

 

最終的には自衛

 

 

 遺伝子によってなるならないの程度の差はあれど、最後にできることは自衛です。

 

 糖質を摂りすぎず、運動をしっかりと行い、ストレスはためない。

 

 当たり前のことですが、どうにもこうにも日々の生活の中で埋もれてしまいがちな項目ばかりです。

 

 江部医師も両親ともに糖尿病で、ご自身も糖尿病になってしまったという糖尿病のサラブレッドです。

 

 ですが、現在は糖質制限を行うことで健康に過ごしていらっしゃいますし、17年にもわたって続けておられますが、そのほかの健康被害というものも報告されておりません。

 

 糖質制限はダイエット目的だけでなく健康目的でもしっかりと結果を出せる食事方法です。

 

 糖尿病になっていてもいなくても、意識して行っていきたいですよね。

 

まとめ

 私の父も糖尿病が原因で他界しました。

 

そして私自身10代、20代は体重が100キロを超えていましたから、糖尿病リスクというものは十二分に考えられると思います。

 

 幸いにして糖質制限でダイエットもでき、ずっとではありませんが、糖質には気を配るように生活をしているつもりです。

 

 糖尿病になるにしてもまだまだ先のことかもしれませんが、予防だけはしっかりと行いたいと思っています。

 

 皆さんも気をつけてくださいね。

 

皆さんが健康でありますように。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

bisha

ダイエットにちょっと詳しい人。 過去にレコーディングダイエットで10キロ、糖質制限ダイエットで10キロやせた経験あり。 主にダイエットに役に立つ情報をお届けしていきます。

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