こんにちは。
今日ニュース番組で認知症のお話がありました。
内容は従来の検査方法よりも簡易的にかつ短時間でできる認知症の簡単な検査方法などの紹介もありましたが、その中で認知症はある病気と関係するというお話がありました。
そう、糖尿病です。
予備軍を含めると1,000万人に
さて、まず65歳以上の方の認知症患者の人数というものは年々増えてきており、将来的にも減る見込みはありません。
2025年には約700万人、5人に1人になると見込まれており、その予備軍まで含めるとその数は1,000万人に上るといわれています。
下の図を見てもらえればわかるかと思いますが、今後少なくとも今後50年間は認知症患者数は減少することはないとみられているのです。
糖尿病でリスクは4.6倍に
そして糖尿病と認知症の関係はとても密接なものになります。
一般的に私たちが認知症と呼ぶものの多くはアルツハイマー型認知症と呼ばれるものですが、糖尿病の人がアルツハイマー型認知症を発症するリスクは、糖尿病でない人と比べると4.6倍も高くなっています。
また、糖尿病は動脈硬化の原因にもなるため、糖尿病の症状が進行すると動脈硬化も進行して、アルツハイマー型認知症のリスクだけでなく脳血管性認知症のリスクも増加します。

65歳以上の話じゃん、なんて考えている方ももしかしたらいるかもしれません。

そんなことを考えている人は若くてもすでに認知症予備軍なのかもしれません。
なぜかというと、アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβ(脳細胞の老廃物)は、実は発症の25年前から蓄積が始まっているといわれています。
例えば70歳で認知症になった人は、バリバリ働いていた40代半ばから、すでに脳に異常が生じ始めていたと考えられるのです。
もちろん70歳ではなく、60歳、あるいはもっと早くの段階でアルツハイマー型認知症が発症する可能性も全然ありますから、そう考えると、20代、30代の方でも将来のリスクを積み上げていると考えると油断は全然できません。
認知症は脳の糖尿病
もちろん糖尿病であるからアルツハイマー型認証になる、という風にイコールで結びつけることはできませんが、可能性が4.6倍にも上がると考えれば無関係だと無視することはできないでしょう。
番組では認知症は脳の糖尿病であるとまで言っていました。
そのような例えを用いられるほどに認知症と糖尿病を同時に患っていらっしゃる方の数というものは多いと考えてもいいのだと思います。
若いころから徐々に徐々に糖質の摂りすぎによる残り続ける高血糖のダメージ、つまり高血糖の記憶を積み上げ続けていくことによるリスクは計り知れないものになるのだと思います。
アルツハイマー型認知症になると治らない
また、これも番組上でいわれていたことですが、認知症にも程度があり、軽度のものならともかく、基本的にはアルツハイマー型認知症は薬や運動療法などで病状の進行を遅らせることはできても、治ることはないと言われています。
軽度なものであれば治る可能性もあるようですが、そもそもならないように予防することができれば余計な苦労はしないでも済みますよね。
糖尿病の予防が認知症の予防になる、という言葉が出ていましたが、まさにその通りで、認知症の方はいきなり認知症になるのではなく、脳の糖尿病と言われているように糖尿病の合併症とも考えられるのです。
認知症そのものを単純に予防するより、糖尿病を予防し、健康的な老後を過ごせるようにしたいですね。
まとめ
認知症の原因であるアミロイドβについては簡単にですが、以前記事にさせていただいたので、そちらもよかったら読んでみてください。
しかし、糖尿病について色々と調べていますが、本当に糖尿病って怖いものですよね💦
血管は傷つく、糖化は起こる、インスリン抵抗性は上がる、インスリン分泌能力は落ちる、ボケる。
まだまだ勉強不足で説明しきれていないところも多々あるのですが、そういったもろもろも今後お伝えしていけたらなと思います。
皆さんはくれぐれも糖尿病にならないようにしてください。
皆さんが健康でありますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。