こんにちは。
今日はクラッシュダイエットについてのお話。
あまり聞いたことがないダイエットかも知れませんが、中身を聞けばやろうと思わないはず。
あなたはやるつもりがなくてもやっている人が周りにいたら止めるためにもお覚えておいた方がいいでしょう。
クラッシュダイエットとは
では、クラッシュダイエットとは何かですが、
クラッシュダイエットとは一日の摂取カロリーを極端に落とし、強制的に飢餓状態にすることで体重を落とすやり方です。
具体的にどれくらい摂取カロリーを落とすかというと、一日450~800キロカロリーくらいまで落とします。
人によってはもっと落とすこともあります。
この状態を1~2週間続けることで、体重が2~8キロ落ちるといわれています。
最大では12週間、約3ヶ月も続けることがあるようです。
ただ、まあ何となくわかるかと思いますが、これは危険なダイエットです。
というより、ただ自分の体をいじめてるだけで何の利益もありません。
一時的に体重は減りますが、ほぼ短期間ですぐに元の体重になることが確認されているからです。
クラッシュダイエットは別名をヨーヨーダイエットとも言われています。
ヨーヨーのように、一旦下がるけど、ほぼ間違いなくもとの位置に戻ってしまうことからですね。
さらには、無理な減量をしたせいで、筋肉が減り、リバウンドをしてさらに体重が増えてしまう危険性もあることから、まともな人は間違いなくお勧めしないダイエットです。
クラッシュダイエットの仲間としては
- 7日間脂肪燃焼ダイエット
- イスラエル陸軍ダイエット
- グレープフルーツダイエット
- キャベツダイエット
- リンゴダイエット
などがあります。
7日間脂肪燃焼ダイエットなどは脂肪燃焼スープを作ってそれだけを食べて短期間で痩せましょう、というものだったり、
イスラエル陸軍ダイエットは8日間にわけて2日ずつ、リンゴ、チーズ、鶏肉、サラダのローテーションで一品のみを食べるという単品ダイエットです。
他の単品ダイエットも同様にカロリーが足りていない、栄養が足りていないため、ほぼ高確率でリバウンドします。
それだけでもダイエットの意味を成しませんが、クラッシュダイエットにはもっと別の副作用もあるのです。
クラッシュダイエットによる副作用
クラッシュダイエットをしていると起こる副作用で一番大きいのは適応熱発生の減少や基礎代謝の減少でしょう。
適応熱発生とは、食事誘発性熱産生とも言って、食事をしてからしばらくの間消費カロリーが増える現象のことを言います。
「The Biggest Loser」というアメリカの番組があります。
これはリアリティショーの一つで太っている人をダイエットさせ、その変化を楽しむ番組。
日本では劇的ビフォーアフターなどがさらに近いですね。
その「The Biggest Loser」でクラッシュダイエットが行われたことがありました。
参加者は一日のカロリーを1000-1200キロカロリーにするクラッシュダイエットを行いました。
その結果、クラッシュダイエットによって体組成変化が起き、予想よりも約500キロカロリーも安静時代謝率が低下することが確認されました。
また6年後、ほとんどの参加者がリバウンドをして元の体重に戻りましたが安静時代謝率は500キロカロリー低いままでした。
クラッシュダイエットを行うことで体が飢餓状態に強い体質に変化し、体重が戻った後もカロリーを節約する体質に変化したのです。
また、短期間でなく、長期的にクラッシュダイエットをする場合はもっと深刻です。
クラッシュダイエットを長期間行うことによって、
- 倦怠感
- めまい
- 耐寒性の低下
- 脱毛
など、栄養不足からくる様々な問題が指摘されています。
まとめ
結論から言えばやるべきではないダイエット
麻薬のように一時の一時しのぎとして、痩せた体は手に入るかもしれません。
それは気持ちのいいものかもしれません。
ただ、その後にはリバウンド、代謝の低下が待っており、痩せにくい体になることは間違いありません。
脂質、糖質どちらも制限する極端すぎるカロリー制限は何も生まないのです。
ちなみに落ちた代謝を戻すには基本的には筋トレ、運動をして代謝を上げるしかありません。
勝手に戻ることはありませんのでくれぐれもご用心を。