こんにちは。
今日は
糖質制限をすると眠くなる?
というお話をしていきたいと思います。
糖質制限をすると眠くなるって本当?
まず、結論から言えば眠くなることはありません。
そもそも、なぜこのようなお話になったかといえば、またもや意味不明な糖質制限の批判の中に、
「糖質制限をすると脳は慢性的なエネルギー不足になる」
なんて訳のわからないことをいう人がいたからです。
その人の主張は
「脳は100%糖質しかエネルギー源として活用できない」
という大昔の価値基準で凝り固まっているため新しい発見や概念が理解できません。
そのため糖質を制限する = 脳がエネルギー不足になる という図式しか描けないのです。
ちなみに以下のようなインタビュー記事になっています。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/47984?page=3
京都大学大学院の森谷敏夫人間・環境学研究科教授はこう警鐘を鳴らす。
「糖質は摂らないほうが良いと言う医者がいますが、これは大きな間違い。そもそも医学部には栄養学を学ぶ機会がないので、食生活に関する知識が不足している医者が多いんです。ラットの実験では糖質を摂らなくても問題ない事が証明されているので、多くの医者は人間の体にも当てはまると言うのですが、それは無理がある。ラットと人間では脳の大きさが全然違うんですから。
言っておきたいのは、脳を動かすエネルギーは100%、『糖』だということです。炭水化物を食べずに、脳を正常に保つためには、一日に大量のたんぱく質や脂質を摂らなければなりません。数kgもの肉を食べ続けることは現実的じゃない」
まあ、ラットと人間では脳の大きさが違うからだの、脳のエネルギーは100%糖だけだの、突っ込みどころ満載のインタビュー記事ですが、とりあえずこの人はそう言っています。
糖質制限ではなく、糖質の過剰摂取が原因
私から言わせれば問題なのは日常的な糖質の過剰摂取。
こちらの方がよほど眠気についていうなら危険なことをしているといえます。
まず、糖質の過剰摂取により血糖値が爆上がりします。
いわゆる血糖値スパイク、グルコーススパイクと呼ばれる現象です。
それだけでまずインスリンが過剰分泌され、またオレキシンという覚醒を促す物質の分泌が阻害されるため眠気に襲われます。
これは余談ですが、
満腹になると胃に血液が集中して脳が貧血状態になるから眠気に襲われる
というのは間違いです。後述しますが糖質制限をしていると満腹になっても眠気に襲われることはありません。
高血糖の話に戻ります。
更にインスリンが過剰分泌されると、血糖値は高いのに部分的に低血糖状態に陥るという現象が起きたりします。
これはインスリンの血糖値を下げる作用が他の部位にも働いてしまうためと考えられています。
そして、困るのがその後に高血糖状態が解消されてもまだ問題は解決しません。
高血糖状態が解消されると、血糖値は元の数値に戻りますが、今度は低血糖の症状が表れます。
つまり
- イライラ
- 手の震え
- 倦怠感
- 脱力感
- 集中力の低下
などなど、そしてひどいと眠気に襲われます。
ここで言う眠気は嗜眠といって、昏睡に近い危険な状態ですので普通はほとんどありません。
ですが、糖質の過剰摂取を行っていると、そのときに過剰分泌されたインスリンがこれまた過剰に血糖値を下げてしまうため、低血糖症状が表れてしまいます。
これを反応性低血糖と言って、糖尿病でもなんでもない方でも誰にでも起こりうる症状です。
嗜眠までとはいかなくても、
- お腹が減ってイライラする
- お腹が減って力が出ない
- お腹が減って集中できない
などという現象は結構な人が経験したことがあるのではないでしょうか?
ドラゴンボールの悟空も「腹が減って力がでねえよぉ~」なんて言ってましたね(笑)
糖質制限をすると、どころか糖質を過剰摂取する方が眠気に襲われやすく、集中力も途切れがちになり、いいことなど一つもありません。
糖質制限をすると意識がさえる
さて、そんな諸症状ですが、糖質制限をするとこれらの症状がなくなります。
理由はとても簡単で血糖値が上がらないからです。
糖質を摂らなければ、あるいは摂ってもごく少量であれば血糖値の上がりようがそもそもほとんどありませんから、血糖値スパイクなども起きませんので、オレキシンの分泌が抑制されることもほとんどありません。
また、血糖値が上がらないということは必然的に下がってこない、ということになりますから、反応性低血糖も起きようがありません。
ですので、糖質制限をしていると血糖値が低い状態で維持され続けますので、高血糖による眠気、低血糖による眠気、どちらに襲われることもなく日常を過ごせるということになります。
これが「糖質制限をすると眠くなる」という意見に対する反論です。
まとめ
今回も取り上げさせてもらったこの記事のインタビューに答えている方。
京都大学大学院の森谷敏夫教授ですが、いい加減この時代にいつまで時代錯誤の間違った情報を発信し続けているのかと呆れてしまいます。
もう脳が100%糖質しかエネルギーにできない、なんて寝言を言っているのはこの人を含めてごくわずかではないでしょうか。
普通に考えれば糖質しか使えないのであれば原始の時代に食糧が取れないことや、体がグリコーゲンをわずかなカロリー分しか蓄えられないことを前提に置けばそんなことはありえないことは火を見るよりも明らかでしょうに…
ちなみに当たり前ですが、脳が慢性的なエネルギー不足になる、なんてこともありえません。
そんな状態が続くはずがないのもちょっと勉強すればわかるはずですが、教授ともなればもう勉強の必要もないのですかね(^_^;)
また、ラットの実験を人間に置き換えることに対して脳の大きさが違うといっていますが、脳の大きさが違うのなら、体の大きさはもちろん、臓器の大きさや血管の太さも違うと思うんですがね…この人馬鹿なんでしょうか?
比率って言葉知らないのかな…
まあ、この森谷さんの言葉はこれから先も無視していいんじゃないかなと思います。
それか糖質制限への的外れな批判のいい例として活用させていただければと思います(^_^;)
後、勘違いしてほしくないのは糖質はダメだ、悪だ、なんてことをいっているのではありません。
あくまで糖質制限をしたら眠くなる、ということに対しての反論ですのであしからず。
皆さんの糖質制限がうまくいきますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。