アメリカでもマウス実験による糖質制限の危険性指摘が…アメリカ人は一回江部医師のブログ読んで!

こんにちは。

 

今日はアメリカでもマウス実験によってケトンダイエット、つまり糖質制限の危険性を示すデータが取れたというものです。

 

マウスによるケトンダイエットの実験

 参考URLはこちら。

 

高脂肪・低炭水化物食の「ケトンダイエット」は1週間以上行うと逆効果であることがマウス研究で示される

 

 これによるとイエール大学のマウスを使った実験でケトン食を1週間以上続ける実験をしました。

 

炭水化物をほとんどとらないケトンダイエットによって体は飢餓状態になるためグルコースレベルが下がり、炭水化物の代わりに脂肪を燃やし出すとのこと。このプロセスでケトン体という化学物質が生成され、燃料の1つとしてケトン体が燃焼されるときにガンマデルタT細胞という免疫細胞が体中に広がっていきます。この結果、糖尿病リスクや炎症が減り、体の代謝が向上します。マウス実験でも、ケトンダイエットを開始した1週間後にマウスの血糖値や炎症は減少することが確認されました

 

しかし、この「実際には飢えてはいない飢餓モード」にあるとき、脂肪の分解とともに脂肪の蓄積が起こっていることを、研究者は発見しました。1週間以上にわたりマウスが高脂肪・低炭水化物の食事を続けていると、脂肪の燃焼量よりも摂取量の方が多くなり、肥満や糖尿病のリスクが増加したそうです。マウスは、脂肪中に含まれ体を守ってくれるガンマデルタT細胞も失ったと研究者は述べています

 

 結果としてはケトン食を与えて一週間以内は血糖値や炎症が減少したが、一週間を超えると逆に太りだし、糖尿病のリスクが上がっていったということです。

 

ですが、これには異を唱えたいと思います。

 

すでに江部医師らが否定している

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 実験データを伴う反証にはなっていませんが、マウスを使った実験については以前に東北大学でのマウス実験の際に江部医師をはじめとした方たちが否定しています。

 

まずは江部医師。

そもそもマウスの食事実験の結果はヒトには当てはまらない。

 

しかし、マウスやラットで糖質制限食(高蛋白・高脂肪食)の実験をすること自体が、
根本的な間違いです。

なぜなら、マウスやラットなどネズミ類は、
本来の主食は草の種子(即ち今の穀物)です。

草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降、
ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。

510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたネズミに
高蛋白・高脂肪食を与えれば、代謝が破綻するのは当たり前です。

ネズミの主食はあくまでも「穀物=低脂質・低蛋白食」なのです。

ネズミは、「穀物=低脂質・低蛋白食」に特化して、
消化・吸収・代謝システムが適合しているのです。

この実験は単純に、
マウスの代謝に合わない(主食でない)糖質制限食(高蛋白・高脂肪食)を
マウスに与えて寿命や老化を観察するという実験です。

 

 草食動物に肉食を与えたり、肉食動物に草食を食べさせて体が悪くなったから、この食事はダメだというのは趣旨をはき違えたナンセンスな主張ということです。

 

 肉食の実験なら肉食動物を、草食の実験なら草食動物を使うのが普通で、人間の食事であれば人間に代謝が近い生き物、あるいは人間そのものを使うのが理想と言えます。

 

 ただ、マウスは人間とは代謝が異なるため、マウスでの食生活による体調の変化などは人間に当てはめるのは違いますよね。

 

 先ほども言いましたが、この発言については実験データや論文はありません。

 

 ただ、ごく自然に考えれば筋の通る主張であるとは思いますし、私も同意見です。

 

 また、宗田医師もこのようにコメントしています。

 

マウス実験が明かした「糖質制限の危険」に専門家が反論

「今回の研究は、動物実験の結果であって、人間の体で年齢とともに異常タンパク質が増えるとはいえないと思います。仮に老化により異常タンパク質が増えたとしたら、それは酸化と糖化によるものです。酸化と糖化とは主にインスリンの分泌が多くなることで起こります。では、インスリンはどうしたら増えるか? 糖質の過剰摂取によって起こるのです。つまり、糖質の大量摂取こそ、老化の促進を招くのです。ですから、その糖質を制限し、代わりに前述のケトン体からエネルギーを生産すれば、そういった病気の心配はなくなり、寿命も延びるはずです。実際に、’17年、英医学誌『ランセット』にカナダ・マックスマスター大学のMahshid Dehghan博士らが『糖質の摂取増加で死亡リスクが上昇し、脂質の摂取が多いほど死亡率が低下する』という論文を発表しています」

 

 宗田医師はもう一歩踏み込んで、老化による異常たんぱく質が増えるとしたら、それは酸化と糖化によるものと指摘しています。

 

 そしてそれは、糖質の大量摂取によるものだと。

 

 逆に脂質の摂取量が多いほど死亡率が低下するという論文も紹介していますね。

 

人間による大規模な研究を早く

 ただ、この記事の最後はこのように締めくくられています。

 

今回の研究はマウス実験にとどまるものであり、ケトンダイエットが代謝や免疫に対して有益なのかそうでないのかを理解するためには、制御された環境下で大規模な臨床試験を行うことが必要だと研究者は考えています。

 

 確かにその通り。

 

 糖質制限をした実験と銘打った実験はたくさんありますが、ケトン食ほどの低糖質による大規模実験はまだありません。

 

 早く実験を行ってもらい、ケトン食の正確な安全性、あるいは危険性を提示していただきたいと思います。

 

まとめ

まとめ
 正直、糖質制限、あるいはケトン食などの食事の大規模かつ、長期的なエビデンスというものはまだないと思います。

 

 それはケトン食自体がまだ歴史が浅く、科学的な実験データを得られるほど認知度もそこまで高く、使い方も病気の治療食だったためです。

 

 ただ、以前に紹介したイヌイットの食生活の変化と罹病率の変化を見れば、

 

やはり私たちはいかに糖質を取りすぎているか、

 

糖質の大量摂取は危険なのか、

 

そしてケトン食が安全であるということはわかるのではないかと思います。

 

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 ただ、現代医学はやはり実験データがないといまいち信頼性に欠けるのもこれもまた事実。

 

 事実、日本糖尿病学会は糖質制限食を長期的エビデンスがないためにいまだ取り入れようとはしていません。

 

 そのため、糖尿病患者の人などに指導する食事はいまだに無根拠の「バランスのいい食事」です。

 

 実はこれにもエビデンスはないのですが…(^_^;)

 

 国がそうだというのならそうだってことなんでしょうねえ…(-_-;)

 

 早く糖質制限がもっと市民権を得られるようになっていけばと思います。

 

 ということで今日はここまで。

 

 皆さんが健康でありますように。

 

 本日もご覧いただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

bisha

ダイエットにちょっと詳しい人。 過去にレコーディングダイエットで10キロ、糖質制限ダイエットで10キロやせた経験あり。 主にダイエットに役に立つ情報をお届けしていきます。

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