こんにちは。
今日は糖質制限中はGI値なんて気にしても意味がないですよ、というお話をしていきます。
GI値の意味を正しく理解する
以前にも玄米の記事で取り上げましたが、まずはGI値というものがどういった性質を表すものなのかキチンと理解しておきましょう。
理解せずになんとなく人が言うとおりにやっていてもいいですが、そのままだと別の人に違うことを言われた時にどちらが正しいのかわからなくなってしまいます。
糖質制限の師匠みたいな人がいてその人の言うこと以外信じない! というような人ならいいのですが、そんな人はなかなかいないので、自分で知識を付けていくのが一番無難です。
GI値の正式名称と性質
では、GI値についてですが、正式名称をグリセミック指数と呼びます。
そしてこの値は純粋なブドウ糖の血糖値の吸収率を100として、
さまざまな食材の血糖値の上がりやすさを数字で表したものです。
この数値が高ければ高いほど食後の血糖値が上がりやすいといえ、GI値が高い食材ばかりを摂っていると肥満の原因や糖尿病の原因になりやすいと考えられます。
血糖値は一定以上上がると脂肪を蓄えだす
同じカロリーや糖質量を摂っていてもGI値が高い低いで体の中の血糖値の上がりやすさは全然違ってきます。
血糖値は一定以上まで上がってしまうと、糖が供給されてもそれ以上血糖値は上がりません。
その代わりに供給された糖は脂肪として蓄えられていきます。
何となくもうわかったかもしれませんが、GI値が高いと血糖値がその一定のところにたどり着きやすいのです。
つまり、GI値が高い食材は脂肪になりやすい食材ともいえてしまうのです。
GI値が高い食材を摂取すると血糖値が下がるスピードよりも上がるスピードの方が高いため脂肪がどんどん蓄えられていきます。
そして性質が悪いのが、血糖値が下がっても体は一度蓄えた脂肪を消費しようとせずに、新たに脳が糖を摂取するように命令してしまうことにあります。
このことからGI値が高い食材は血糖値が急激に上がる性質から脂肪を蓄えやすく、また血糖値の値を維持する役割にも欠けていると言えます。
簡単にいえばGI値が高い食材ばかり食べていると太りやすくなると覚えておけばOKです。
GI値が低い食材を食べると血糖値の上昇も穏やかに
逆にGI値が低い食材は食べてから吸収されるまでの時間がゆっくりなため、脂肪になりにくく太りにくい性質があります。
例えばうどんの時に比較したそばなどはその代表格でしょう。
うどんの約半分近くのGI値のため、同じ量のうどんを食べた時と比較しても脂肪の付き方、血糖値の上がり方は全然違ってきます。
このため、糖質を摂取する食生活の中でGI値というのはものすごく重要な指標となってきます。
GI値は糖質制限では無視してもよい
ただしこの話はあくまでも一般的なお米やうどんなどを食べる糖質食に関して重要な指標であって、糖質制限ではまったく関係がないと言ってもいい指標です。
なぜならGI値はあくまでも血糖値の上がり方を示す指標であって、糖質量とは関係がないからです。
糖質を100グラムとった時にどんな血糖値の上がり方をしますか?
という問いに対しての答えであって、これが緩やかだろうが急激だろうが結局は糖質を100グラム摂っていることに何ら変わりはないのです。
GI値が低い食材を摂っていようがいまいが糖質を摂っている限り体のエネルギーのスイッチは永遠にケトン体に変わってくれません。
糖質が穏やかになるなどのうたい文句に要注意
ですので、CMや広告などで「血糖値の上がり方が緩やかに」「糖の吸収を穏やかに」などの健康食品関係は糖質制限中は摂らなくてもいいですし、摂る必要はありません。
これらの健康食品を摂っていたとしても、結局は糖質を断たない限り糖質制限は成功しないので気を付けましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
糖の吸収が穏やかになると聞くと一見糖質制限と何か関係あるのかな? とか糖質制限の補助に役立つんじゃないかな? とか思ってしまいますが、まったく関係がありません。
正直なところ糖質制限をきっちりすれば糖尿病などの疾患は快方に向かいますので健康食品を摂ったりGI値が低いものを摂ったりといったこともする必要がなくなります。
だって糖質そのものを摂らなければ血糖値なんて上がりようがないですからね。
とはいえ、私も炭水化物は好きですし糖質食を食べているとその中で血糖値の上がり方が気になったりもするでしょうから、気を付けるに越したことはありません。
白米は玄米に、うどんはそばに、などの工夫をすると糖質食を摂るうえでも健康に役立つことでしょう。