こんにちは。
今日はグルテンフリーと糖質制限の関係についてお話ししていきたいと思います。
最近、糖質制限と同じくらい認知度が上がってきているグルテンフリー。
今回はそもそもグルテンフリーとはなにか、糖質制限との関係性はどのようなものなのかをお話ていきたいと思います。
グルテンフリーとは
そもそもグルテンフリーって何? という方も多いかと思います。
グルテンフリーとはつまりグルテンがない、グルテンを含まない食物や食生活のことを指します。
では、そのグルテンとは何者なのでしょうか。
グルテンの正体
グルテンとは小麦粉に含まれるたんぱく質のことです。
粘り気をもち、パンやパスタ、お菓子づくりに欠かせないもので、グルテンがあるおかげでもちもちした食感やコシなどを実現することが出来ています。
グルテンを含む量によって強力粉、中力粉、薄力粉などに分類されます。
ただ、このおいしさの素になるグルテンを大量に摂取すると腸内環境が悪化する人がいるというのです。
その原因は体の中の分解酵素。
お酒のアルコールを分解する酵素の能力が人によって違うのと同じく、グルテンを分解する酵素を持っていない人はグルテンを多量に摂取することで便秘や下痢、アレルギー反応を起こす可能性があるとまで言われています。
グルテンを摂らないことによる体調の改善
そんな中、プロテニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチが体調コントロールとして取り入れ、グルテンを摂らないことによって体調が改善した、と自著で語ったことで爆発的に広まり、一気に市民権を得ることになりました。
アメリカではグルテンフリー市場は数十億ドルに上ると言われているほどです。
簡単に言えば強力粉や薄力粉などの小麦粉を摂らないことによって腸内環境の改善を図りましょう、というのがグルテンフリーの根幹なのです。
糖質制限をしていると自然とグルテンフリーに
さて、前置きが長くなりましたが、結局のところグルテンフリーを意識したところで糖質制限には何の役にも立ちません。
なぜなら糖質制限自体がすでにグルテンフリーを包括している存在だからです。
意味が分かりづらい人に説明をすると、糖質制限ではお米はもちろん、パンやパスタ、うどんなどの小麦粉を含むものを基本的には摂ることはありません。
小麦粉から作られるパン、パスタ、うどんなどはどれもこれも糖質の塊です。
それらを避けて食生活を送っている糖質制限は自動的にグルテンも避ける結果になっています。
ですので、糖質制限をしている人は自然とグルテンフリーの生活を送っていることになるのです。
グルテンフリー自体に意味がないという声も
ただ、残念なことにグルテンフリーを意識したところで全く意味がないという声もあります。
理由としてはセリアック病という病気小麦アレルギーの人以外にグルテンフリーを実践した状態での体調が改善されたという研究報告や実験事例がないことが上げられています。
前述したジョコビッチ選手が体調が劇的に改善した、という話も実はジョコビッチ選手自身が小麦アレルギーを持っていたために起きた現象であって、アレルギー持ちでもなんでもない人が行っても逆に体調の悪化を招く、と言われています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今日は簡単にですがグルテンフリーについてお話をしました。
元々医学的根拠の薄いグルテンフリー。
糖質制限をしていると勝手になっていますし、単純にグルテンフリーだけを意識して小麦粉を摂らず、他の糖質を摂っていると逆に腸内環境が悪化するかも・・・と識者によって意見が分かれているグルテンフリー。
個人的にはする意味が薄いと思いましたし、やるにしても糖質制限してれば勝手になるからほっといてもいいんじゃないかな、と思いました。
そんなことよりも糖質を摂らないメリットの方が大きいので、グルテンフリーとう言わず、糖質フリーの生活を送ってみてはいかがでしょうか。
本日もご覧いただきありがとうございました。