こんにちは。
今日は糖質制限は脳によくない、なんて話を聞きました。
ちょっとそれについて深堀していきたいと思います。
糖質制限をすると脳によくない?
グーグル検索で「糖質制限 脳」と検索すると3番目にこんな記事が出てきます。
糖質制限ダイエットと脳の関係とは? 「思考系」と「理解系」が弱い人は要注意! 医学博士に聞いてみた。
この中で、インタビューされている医学博士はこう述べています。
糖質を極端に制限してブドウ糖が不足すると、脳の働きが低下して集中力が落ちますし、やる気が起こらなくなります。糖質制限をしている人の多くは、そのことに気づいていないのではないかという懸念があります。
脳の働きの低下、集中力の低下、やる気の低下。
そして糖質制限をしている人の多くがそこに気づいていないのではというのです。
また、
気をつけてほしいのは、糖質制限で健康を害する人もいるということです。肉体労働者やスポーツ選手など、普通の人よりエネルギー消費量が多い人は、むやみに糖質制限する必要はありません。自分がどんな生活スタイルで、どの程度の糖質制限が必要なのか必要じゃないのか、しっかり考えてから取り組んでください。
女性も過剰な糖質制限には気をつけたほうがいいですよ。脂肪が減ると生理が止まりますし、女性ホルモンのバランスが崩れてエストロゲンが減ると、お肌が荒れますし、睡眠障害も起きやすくなり、鬱になる可能性も高まります。
といったコメントも残していて、かなり糖質制限に対して反対的な立場をとっていらっしゃるようです。
それに、糖質制限をしている人の多くの人は自分が洗脳されていることに気づいていないなどとまで言っています。
おいおいおいおい・・・・って感じです。
ただ、これは誤りです。
糖質は制限するよりも摂りすぎることによって脳へのダメージはかなり大きなものになるのです。
糖の摂りすぎで逆に脳を委縮させる
糖の摂りすぎによる脳へのダメージとは具体的にどう言ったものなのでしょうか。
これについては以前に2つほど記事を書かせていただきました。
それはアルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβと呼ばれる毒性の強いたんぱく質の分解が糖質によって邪魔されてしまうというものです。
詳しくは2つの記事を見てほしいのですが、概要を伝えると
- アミロイドβの分解にはインスリンが必要
- 糖質を摂るとインスリンが糖質の取り込みに使われる
- そのためアミロイドβの分解がうまくいかず、アミロイドβは徐々に蓄積される
- 結果、アルツハイマー型認知症を引き起こしてしまう
というものです。
そして、実際に糖質の摂りすぎの象徴である糖尿病によって脳は最大で6%も小さくなることがわかっているのです。
糖尿病になると脳は6%も小さくなる
これは九州大学の研究チームが2016年のアメリカ糖尿病学会で発表した内容で、
糖尿病患者は脳の海馬部分(記憶を司る部位)の萎縮が進んでいる、との研究結果を発表しました。
研究は福岡県久山町に住む65歳以上1,238人(うち糖尿病患者286人)を対象に、頭部MRIにて脳容積を測定するという形で行われました。
以下の画像はその内訳についてのもので、糖尿病歴が長ければ長いほどそうでない人と比べて脳が縮んでしまっていると言うことがわかりました。
この研究による脳の萎縮は決して予想や当てずっぽうでされたものではなく、MRIを使って測ったものですから間違いなどは起こりません。
このように能が縮む、脳に悪影響が起こると言うのは糖質を制限した場合より、糖質を取りすぎた場合の方がわかるかと思います。
まとめ
脳の機能が落ちる、集中力が低下すると言った話はあくまで一時的なものです。
もうかなり繰り返し言ってますね(^◇^;)
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脳が糖質しかエネルギーにできないと言った話はもうすでにだいぶ前からしっかり否定されています。
また、ケトン体の安全性についてもすでに証明されてます。
人間の体は元々糖質ばかりをエネルギーに変えることができないようになってますから、糖質を制限することはなんら不自然なことではありません。
糖質のとりすぎが脳に与える影響は他にも私の父に起きたように血管が詰まることによるものもありますから、健康を考えるならケトジェニックほどではなくても糖質は制限するべきと思います。
もちろんタバコやお酒などの他の生活習慣も大事ですけどね(^^;;
と言うことで今日はここまで。
皆さんが健康でありますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。