こんにちは。
今日はびっくりする変なアドバイスを見つけたのでシェア。
こんな人まだまだいるんだなあ・・・と思いながらご覧ください。
糖質制限で筋肉が9割落ちる?
そのアドバイスとはこちらの質問から。
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8433996.html
糖質制限をしながら(糖質量1日20g)ジムで筋トレを1時間、有酸素運動を1時間、週5~6のペースでやっています。
糖質は大事だと言うお答えだったのですが、タンパク質を1日に150g摂っていても必要でしょうか?(168センチ55キロ)
糖質制限をしつつ筋肉をつけたいので、たんぱく質を一日に150g摂っているが糖質は必要か?
という質問。
まあ、これに対しての答えがひどい・・・
あなたの前の質問を見ていて思い出しました。あなた細マッチョ目指していたんですっけ。
だったらタンパク質だけではダメです。糖質もしっかりとった方がいい。一日20gじゃ全然足りません。前の質問の回答にも書きましたが、インスリンにはカタボリックを防ぐ作用があります。
筋肉って相当追い込まないと増えません。ですから筋量を維持したいなら減らないようにすることがまずは大事です。
なのにカタボリックを防ぐインスリンを糖質制限して出なくしてしまったら、カタボリックが起こって筋肉が減りまくって意味ないでしょう。ボディビルやる人は基本的に糖質制限は選択しません。やったとしたって一日20gなんて極端な糖質制限は絶対にやってはいけないのです。糖質制限ダイエットなるものがやたら流行っているようですけど、標準体重付近の人には合わないことが多いです。
標準体重付近の人にとっては体重が増えることよりも筋肉が減ることの方がはるかによくないことのはず。糖質制限をすれば摂取カロリーも減ってそれなりに体重が落ちるでしょうけど、例えば10キロ体重が落ちたけど筋肉減が9キロ、脂肪はたったの1キロしか減らなかった、なんてことがしょっちゅう起こるんです。
糖質制限の本で、私はちゃんと読んだことないですけど、そういう糖質制限の負の側面をしっかり書いていないんですかね?糖質制限はいいことばかり、みたいな書き方をしているんですか?糖質制限って腎臓への負担とかここまで散々書いた筋量減少のような大きなリスクがあって、それをしっかり理解していないといけないんですよ。
ちなみにですが、よく体脂肪は1キロで7200kcalと言われますよね。筋肉は1キロで何カロリーかご存じでしょうか。
これは実はちゃんとしたデータがないんです。理由は筋肉の部位によって組成が異なり、データがまちまちだから。ですが私は大体1キロの筋肉で2000kcalだと思っています。根拠は単純で、牛肉が100gで200kcalだから1kgならばその10倍で2000kcalということです。人間の筋肉も牛肉も大して違わないと考えられます。何が言いたいかというと、脂肪を1キロ減らすには7200kcalもカロリー欠損を作らないといけないのに、筋肉の方はたった2000kcalのカロリー欠損で1キロ減ってしまうと言うことです。つまり脂肪よりも筋肉の方が減りやすいのです。
ですから筋量を維持する為にあらゆることをすべき。標準体重前後ならば太らない範囲で炭水化物を積極的に摂取した方がいいと思いますよ。なのにどうして糖質制限なんだろうな、と思います。
糖質制限は筋肉を減らしてでも体重を落とさなければならない肥満の人、そして血糖値を下げなければ症状がどんどん悪化して行ってしまう糖尿病患者向けのダイエット法なんです。そこを勘違いしない方がいいです。
長い!(笑)
要約すると
- 1日20ℊの糖質じゃ全然たりない
- インスリンはカタボリックを防ぐ作用があるから糖質とれ
- 糖質制限で体重10キロ落ちたけど筋肉が9キロ、脂肪はたった1キロしか落ちなかったなんてことはしょっちゅうある
- だからボディビルダーとかは絶対に糖質制限はしない
- 糖質制限の本は読んだことない
- 脂肪は7200キロカロリーで1キロ落ちるが、筋肉は2000キロカロリー欠損で1キロ落ちる
- 糖質制限は筋肉落ちても痩せたい人か糖尿病患者向きの食事
というような内容。
あーあ、、、という感じ。
筋肉が9割落ちたら生きていけません!
突っ込みどころ満載な答えで、質問者も「そうなんだ!ありがとう!」みたいになってるので、まてまてと。
色々と言いたいことは山ほどあるけど、糖質制限で落ちる体重の9割が筋肉ってどういうこったよ!?
そんなに筋肉おちてたら普通の人はよぼよぼになって生きていけませんけど!?
しかもそれがしょっちゅうあるとか・・・どこのどんなデータだよ・・・
それにボディビルダーは絶対にしないって、じゃあなんで山本義徳さんはローカーボ進めてるのさ?
山本義徳さんはブログでも2014年にはすでに手抜きローカーボ・ダイエットののすすめと題した記事を書いています。
それに、コンテスト前はほとんどローカーボだったって動画にて自分自身で語っています。
この回答者がどの程度の方か知りませんが、世界に出て結果を出している世界トップクラスの方がやっている方法をどの口が批判するんでしょうね?
コンテスト前なんて一番大事な時期に筋肉が9割も落ちているダイエットなんて取り入れるわけがないでしょうが(笑)
他の動画でもケトジェニック中でもバルクアップすることは可能と言っていますし、正しい糖質制限、ケトジェニックによって筋肉が落ちるとか言うことはありません!
しかも糖質制限の本を読んだことはないって、ちゃんと勉強してから言えよ!(笑)
正しい糖質制限で筋肉がむやみに落ちることはありません
まあ、このようなちょっとアホな子は置いておいて、じゃあ、実際に糖質制限で筋肉はどれくらい落ちるのか?という答えをお教えします。
答えは普通のダイエットよりもむしろ落ちにくい、です。
理由は簡単で、脂質がエネルギーになってくれますので、筋肉を分解することになるいわゆるカタボリックはほとんど起きません。
それにたんぱく質をしっかりと摂ることを意識しますので、自然と筋肉の材料も補給することになります。
というか、糖質制限で食べる食材を見ればすぐにわかると思いますが、脂質、たんぱく質ともに豊富なものばかりです。
代表的なものは肉、魚、卵ですね。
糖質制限をする上でこれらの食材を避けるということはほぼ絶対にありませんので、
しっかりとカロリーを摂取しつつ糖質制限をすればかなりの確率で一日のたんぱく質の摂取量は満たせると思います。
ただし、間違った糖質制限、カロリー制限を併用した糖質制限ではこの限りではありませんので要注意です。
カロリー制限を併用した糖質制限とは、糖質を抑えることはもちろん、脂質も同時に抑えてしまうことを言います。
これでは体のエネルギーは足りなくなってしまいますので、筋肉が分解されるので筋肉量は落ちることになります。
ただ、9割も落ちるとかってことはないです。
しんどいのですぐにやめてしまうかもしれませんけどね(^_^;)
基本的なことですが、糖質制限をするのであれば脂質は必ずしっかりと摂る、これは必ず守りましょう。
目安は総カロリーの60~70%です。
まとめ
糖質制限はやり方をしっかりと覚え、実践しないと確かに筋肉が落ちてしまいます。
というより、他のダイエットも全て同じですけどね。
大体の間違ったダイエットのやり方は共通していて、食べない、ということに集約します。
単純で分かりやすいのですが、それではどのダイエットをしても結局同じことが起こります。
特別糖質制限だけに限って起こる変なことはありません。
せいぜいケトフルくらいでしょうが、それもわかっていれば受け取めきることは全然可能ですからね。
どうしてもつらい場合は少し糖質量を増やすのもありといえばありです。
皆さんの糖質制限ライフがうまくいきますよう!
本日もご覧いただきありがとうございました。