【糖質は】糖質の摂りすぎによって起こる「糖化」について【老ける】

こんにちは。

 今日は昨日の糖質制限をすると老ける?でお話をした「糖化」という現象についてお話ししていきたいと思います。

 昨日UPした 糖質制限をすると老ける? では

糖質を摂らないことによって寿命が短くなるというマウスの実験は

そもそもの前提として生き物としての基盤になる食生活が違うため、

マウスで低糖質・高脂質の食事を摂らせた結果を人間に無理があるとお伝えしました。

その補足としてむしろ糖質を摂りすぎることの方がよっぽど人間の老化を速めてしまう、とも。

それが「糖化」です。

では、それはなんなのか、お伝えしていきます。

糖化とは

では、糖化とは何か。

ここではオムロンさんの説明を引用させていただきます。

糖化とは、たんぱく質や脂質が糖と結びつくことです。血液中に余分な糖分があると、体内のたんぱく質や脂質と結びついて変性させ、老化促進物質であるAGE(糖化最終生成物)を作り出してしまいます。糖化は、発見した人の名前を取ってメイラード反応とも呼ばれます。

 少しわかりづらかった方のために補足をしておくと、

  1. 糖質過多の食事を摂る
  2. 体に余分な糖質ができる
  3. 余分な糖質がタンパク質や脂質と結びつく
  4. 結びついたものはAGEsと呼ばれる老化の原因になる物質になってしまう

というような過程が糖化と呼ばれます。

糖化のポイントは最終的に作られるAGEsにあります。

(オムロンさんのページではAGEと表記されているためそのまま載せています。正式名称はAGEsです)

では、次にAGEsがなぜ老化促進物質と呼ばれるのかを解説していきたいと思います。

AGEsが与える老化につながる症状

 AGEsが与える症状についても引用をさせていただきます。

ここでは株式会社林原さんのページを引用します。

皮膚色の変化

たん白質が茶色くなる変化は皮膚の黄褐変としてあらわれます。つまり肌のクスミ(黄ぐすみ)が進んでしまうことになります。

肌の弾力・ハリがなくなる

皮膚を構成するコラーゲン繊維を顕微鏡レベルで見ると“三重らせん構造”を持っています。コラーゲンは、このバネ構造によって弾力を維持しています。しかし、コラーゲンたん白が糖化すると、繊維と繊維の間をつなぐ “悪玉架橋”とよばれる邪魔物が無秩序に形成され、繊維でできたバネ構造がガチガチに固定されてしまいます。その結果、繊維の可動性やしなやかさが失われ、弾力性が低下しハリがなくなって、硬くなってしまいます。

動脈硬化の原因に

いわゆる悪玉コレステロールであるLDL-Cは、通常なら白血球のマクロファージが食べて分解し、消してくれます。しかし、LDL-Cが糖化してAGEsが溜まった状態になるとマクロファージが食べても分解しきれずに“泡沫細胞”という状態になって血管の内壁に蓄積します。これがアテロームという粥状の塊を形成して動脈硬化を招いてしまいます。

組織の炎症

糖化によってできてしまったAGEsは、蓄積するばかりでなく、“RAGE(レージ)”と呼ばれるAGEsの受容体と結合し、炎症を引き起こす物質(炎症性サイトカイン)を生み出します。これにより、組織は炎症を起こしやすい状態になってしまいます。

この他にも、骨で糖化が起これば骨粗鬆症、脳でのAGEs蓄積がアルツハイマー病にも関与するなど、糖化ストレスは全身に影響を及ぼし、生活習慣病や老化につながっていくものと考えられています。

 糖化が起こるとタンパク質が茶色く変色し、弾力性や伸縮性が失われます。

 北京ダックの皮などは糖化が起こっているものの典型的な例で、北京ダックの皮に弾力性や伸縮性を感じたことはないと思います。

 その特性はそのまま人間の皮膚にも起こり、それは内部から発生していきます。

 つまり、肌の弾力やハリがなくなることによるシミやクスミ、また、目に見えないところではアルツハイマー病やガン、白内障や動脈硬化など様々な所でAGEsは体に悪影響を及ぼします。

 糖化は誰にでも等しく起こることであり、一旦起きだしてしまうと自覚することは難しく、どんどん体を蝕んでいきます。

では、糖化を防ぐためにはどのようにすればよいのでしょうか。

糖化の予防方法

 糖化の予防方法では以下のものがあります。

  1. 糖質制限をする
  2. 野菜を先にとる
  3. GI値の低いものをとる
  4. 食後に軽い運動

1番の糖質制限をする、は一番効果があります。

 糖を摂らなければ糖新生以外に体に糖が発生することはありませんので、余分な糖質が体に溜まることもありませんから糖化が起きないのは当然ですが、やはり一番効果的です。

2~4番は糖質制限をしない場合の注意点です。

 まずはいわゆるベジタブルファーストと呼ばれるもので、食事の順番に気を付けましょう、というものです。

野菜を先にとることで食物繊維が糖質より先に体に入ります。

その食物繊維が糖質の吸収を穏やかにしてくれます。

次にGI値の低いものを選んで食べる。GI値は糖質制限とは関係がないと以前お話ししましたが、糖質を摂る場合はかなり気にしておいた方がいい数値です。

これの高い低いだけで糖化はもちろん、太りやすい太りにくいという話まで変わってきます。

 最後に食後に軽い運動をすると血糖値が上がりにくくなるという研究結果が出ています。

 ですのであくまで軽くでいいので、食後に運動を取り入れてみてください。

これらのことを行えば糖化はかなりましになるはずです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

 糖化が行われると変質した細胞は二度と元に戻りません。

 また、喫煙は糖化を助長させますのでタバコも出来る限り控えるかすっぱりやめた方がいいと思います。

 糖化の一番怖いところは本人が全く気付かないことと、先に書いたとおり、糖化してしまった細胞やタンパク質は二度と元の状態に戻らないことです。

糖質が悪いとは言いませんが、以前にお伝えした糖尿病予備軍の症状などで自覚症状がほんの少しでもあれば糖質制限をするべきだとは思います。

皆さんの食生活が幸せなものでありますように。

本日もご覧いただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

bisha

ダイエットにちょっと詳しい人。 過去にレコーディングダイエットで10キロ、糖質制限ダイエットで10キロやせた経験あり。 主にダイエットに役に立つ情報をお届けしていきます。

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