こんにちは。
今日は血糖トレンドについてのお話。
なんじゃそりゃという人も多いでしょうから、これからの糖尿病対策の主力になりそうなので、どんなものか知っておくのもいいと思います。
2019年11月14日に発足した「血糖トレンド委員会」
去年の2019年の11月14日の世界糖尿病デーにあたり、血糖トレンド委員会というもの設立されました。
サイトはこちら→https://kettotrend.com
この血糖トレンド委員会とはその名の通り、
血糖コントロールの重要性、および「血糖トレンド」の概念とその活用方法について、医学的、学術的および患者さん視点で分かりやすく正確な情報発信を行うこと目的とした委員会です。
とあるように血糖トレンドに関しての情報発信をする会なのですが、そもそも血糖トレンドとは何なのでしょうか。
HbA1cよりも大切な血糖トレンド
血糖トレンドとは、今まで糖質の高い生活を送っているかどうかの指標の中でとても重要とされていたHbA1cよりも正確に血糖値がどのように変動しているかが正確にわかるものなのです。
HbA1cは過去1~2カ月の血糖値の平均を数値で表したものなのですが、実はHbA1cが正常であれば糖尿病ではない、とは限らないのです。
ただ、
糖尿病患者および予備軍約400人を対象に同委員会が意識調査を実施したところ、約半数(47.7%)の人が「健康診断のHbA1cが正常なら糖尿病の心配はない」と誤解していることが分かった
とあるように、HbA1cが正常であるイコール糖尿病でない、もしくは血糖コントロールがうまくいっていると勘違いしている人が多いのです。
そのため、
「糖尿病はHbA1cの値だけでなく、空腹時などの血糖値を用いて診断されます。一度の健康診断でHbA1cが正常値でも、糖尿病である可能性もあります」
医師が用いる糖尿病の診断基準では、空腹時や食後の血糖値などの検査値と組み合わせて診断することとしており、HbA1c値だけでは判断しないことになっています。
のように、医師はHbA1以外の数値も加味して糖尿病かの判断を下すようにしているのですが、その精度をさらに上げてくれるのが血糖トレンドなのです。
ちなみにHbA1cをよく知らない方はこちらへ。
関連記事
HbA1cってなんやねん!?
血糖トレンドとは
血糖トレンドとは英語でAGS、
Ambulatory 外来の
Glucose 血糖値の
Profile プロフィール
と言います。
血糖トレンドのいいところは、下の図のように血糖値の変動を断続的に計測し、曲線グラフでわかりやすいため、一時的に高血糖になっていたり低血糖になっていたりする箇所がピンポイントで分かるということなのです。
これによって、思わぬ低血糖や、HbA1cが正常な場合でも血糖コントロールが本当に良好かを調べることが出来るようになるのです。
図の左側では、そこだけは血糖値が正常ですが、曲線にすると実は低血糖、あるいは高血糖になっている場所がわかります。
この辺りを患者にヒアリングすることで、実は1日だけ食事の内容が糖質が高めだったとか、薬を飲み忘れた、あるいは多く飲みすぎたなどなど点では見えないもっと詳しい患者の様子をしることにも一役買ってくれます。
血糖トレンドを測る機械
血糖トレンドを測る機械ですが、一番有名なものはやはりリブレですね。(画像はリブレプロ)
腕に読み取り装置を装着し、24時間血糖値の変動を測ってくれる機会です。
ただ前にも紹介しましたが、糖尿病患者の方は保険適用ですが、通常の場合は保険が効きません。
なので、特に糖尿病でない方はちょっと高い値段を払うことになりますし、機械を腕に24時間つけたままですので違和感もあるかもしれません。
さらに言えば読み取り装置は使い捨てなので、コスパもよくありません。
すでに糖尿病の方はもう医師に勧められていたり、付けている方が多いでしょうが、知らない方は医師に相談してみてください。
もちろん無料ではありませんが、あなたの健康を守ってくれるものですし保険も効きますので目が飛び出るほどではありません。
懐に余裕があったり、一度お試しにでも使ってみてはどうでしょうか。
まとめ
私はこんなブログを書いていますから、HbA1cが全てではないと知っていましたが糖尿病の方が知らないとはちょっと意外でした。
なので、これを読んでいる人の中で一人でも血糖トレンドのことを知ってもらえればそれでOKかなと思います。
かなり重要な考え方なので、糖尿病の方、糖尿病予備軍の方はぜひ覚えておいてください。
一応商品リンクを貼っておきます。
高いので、買わないでもいいです(笑)
どんなものか見るだけ見てみてください。
あなたの人生が健康でありますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。