こんにちは。
今回は基礎知識シリーズとして、ビタミンAを取り上げたいと思います。
調べると大体他のサイトでも同じことが書いてありますが、備忘録としても活用していきますので、
よろしければ皆さんもご覧ください。
ビタミンAとは
まず、基本中の基本として、ビタミンAってなんなの?
というところから始めていきたいと思います。
ビタミンAはビタミンの中の脂溶性ビタミンに分類されます。
水溶性ビタミンと違い、大量に摂ることで体に悪い影響も出るので要注意です。
ビタミンAの体の中での役割とは
- 目や皮膚の粘膜を健康に保つ
- 体の抵抗力を強める
- 薄暗いところで視力を保つ(視覚の暗順応)
- 発育を促進
- 肌の健康を維持
など、主に体の健康を保ち、目を守る機能を持っています。
ビタミンAは別名レチノールと呼ばれ、これはビタミンAの主成分がレチノールであることからそう呼ばれています。
他にもビタミンAそのものではありませんが、βカロテンなどは体の中でビタミンAの生理作用を促すため、プロビタミンAなどと呼ばれています。
ビタミンAが足りなくなったら
基本的には現代人はビタミンAが決定的に足りなくなるということはありませんが、
ビタミンAが足りなくなるとどのようなことが起きるのでしょうか。
ビタミンAが足りなくなることによる欠乏症にはいかのようなものがあります。
- 夜盲症(夜に目が見えない)
- 皮膚の角化
- 気道,消化管,および尿路の粘膜の角化
- 皮膚の乾燥
- 一般に免疫が損なわれる
- 子供の場合、発育障害が起きる
角化(かっか)って何? となりますが、これは角質化と同義です。
つまり、皮膚が角質化する、カチカチになってしまって弾力がなくなってしまい、乾燥してしまうということです。
これがかかとなどの特定の場所以外でも起きますから、美容にとっては大敵の問題です。
他にも夜盲症と呼ばれる暗順応障害、つまり夜目が効かくなくなる、全体的に体の抵抗力が落ちる、そして子供の場合は体が十分に育たず、発育障害を起こしてしまいます。
先進国ではほぼあり得ませんが、気道や消化管の粘膜が角化するまで行くと結構大ごとです。
ビタミンAを補充し、早急に対策を打たなければなりません。
ビタミンAを多く含む食事としては緑黄色野菜、牛乳やレバー、卵黄などが有効です。
ビタミンAの過剰摂取も注意
では、逆にビタミンAを摂りすぎてしまうとどうなるのでしょうか。
先ほどもお伝えしたとおり、ビタミンAは脂溶性ビタミンです。
摂りすぎた場合、体外に排出されにくく、体の中にとどまり続けるためその量には少し気を付けてなければなりません。
ビタミンAを摂りすぎることによって起こる症状をビタミンA過剰症と呼び、それには急性と慢性の症状があります。
ビタミンA過剰症の急性症状
まず、急性の中毒症状は、
- 腹痛
- 悪心
- 嘔吐
- めまい
- 過敏症
- 全身の皮膚落屑(らくせつ)
などの症状があります。
全身の皮膚落屑(らくせつ)とは、皮膚がもろくなってボロボロと落ちていってしまうことを指します。
想像するとちょっとぞわっとします(^_^;)
これらの急性症状は北極熊の肝臓や魚の肝油を大量摂取した場合などにみられるとのことです。
基本的に日本ではありえません。
ビタミンAの慢性症状
そして、慢性の中毒症状では、
- 全身の関節や骨の痛み
- 皮膚乾燥
- 脱毛
- 食欲不振
- 体重減少
- 肝脾腫
- 脳圧亢進による頭痛及びうっ血乳頭
などの症状がみられるとのこと。
これを見てわかることはやはり皮膚にとって大事な物質であると同時に、摂りすぎることでも皮膚によくない影響があるということ。
なくても困る、ありすぎても困る。
これが水溶性ビタミンと違って脂溶性ビタミンの怖いところでもありますね。
ビタミンA過剰症が怖い人はプロビタミンAを
ビタミンAは少ないと困るけど、多すぎても困る。
ただ、やっぱり少ないのは避けたい。
そういう人にはプロビタミンAをお勧めします。
プロビタミンAとはさっき軽くお伝えしたビタミンAそのものではありませんが、体の中でビタミンAの生理作用を強化してくれるもので、代表的なものにはβカロテンがあります。
βカロテンは過剰摂取による健康被害は報告されていませんし、米国医学研究所も上限量を設定していません。
その理由はプロビタミンAは、ビタミンAが体内に多くある場合、自然と体の中でビタミンAに変換される量が減ります。
つまり、ビタミンAが少ないときはビタミンAになりますが、
ビタミンAが多いときはビタミンAになりません。
そのため非常に都合のいい物質なのです。
そのためビタミンAは足りている気はするけれど、万一のための保険としてサプリメントから摂取しておきたい、という場合はビタミンAそのものではなく、βカロテンを摂るようにしておけば摂りすぎにもならず、少なくなりすぎることもありませんので、安心して飲めると思います。
ただ、一応ドイツのドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、一日の摂取量を2mgまでとしていますので、そこは超えない方が無難かもしれません。
まとめ
ビタミンAの役割は粘膜の保護、皮膚の保護、免疫の保護などがあります。
ですので男性はもちろん、女性にとっては必須となるビタミンです。
緑黄色野菜、肝臓などのレバー、後は海苔なども有効ですので、足りないとおもったら積極的に摂る方がよろしいでしょう。
もちろん摂りすぎもダメですからβカロテンでうまく調整するようにするといいかなと思います。
皮膚がボロボロ落ちていくとかちょっと怖いので(^_^;)
皆さんが健康でありますように。
本日もご覧いただきありがとうございました。