【悪玉】あなたに教えたいコレステロールの基礎的知識【善玉】

こんにちは。

 

今日はコレステロールについての基礎的な知識を知っておいてほしいかなと思って書いてます。

 

 もうほとんどの方がご存知かも知れませんが、よければ知識のおさらいとして見てみて下さい。

 

コレステロールってなに?

では、コレステロールのはじめの知識として、

 

コレステロールってそもそもなんなの?

 

というところから始めていきたいと思います。

 

コレステロールって簡単に言えば脂質です。

 

ですが、このコレステロールは人体にとって必要不可欠なものになります。

 

 皆さんコレステロールって割と悪いものというイメージが強いと思いますが、実はコレステロールがなくなると人間は死んでしまいます。

 

 それはコレステロールが人間のあらゆる細胞膜の材料となっているためで、コレステロールでそれが維持できなければ細胞膜は亡くなり、人体は人体でなくなってしまいます。

 

 なのでコレステロールを摂る、つまり脂質を確保することはたくさんでなくても絶対に必要なことなのです。

 

コレステロールの種類

 

 次にコレステロールの種類ですが、実は5種類あります。

 

  • カイロミクロン
  • 超低密度リポタンパク質(VLDL)
  • 中間密度リポタンパク質(IDL)
  • 低密度リポタンパク質(LDL)
  • 高密度リポタンパク質(HDL)

 

 皆さんがコレステロールといえばといわれて思い浮かべるのはこの中の悪玉コレステロールと善玉コレステロールですよね。

 

 低密度リポタンパク質を悪玉、高密度リポタンパク質を善玉とそれぞれ呼び分けています。

 

 では、コレステロール自体がなくなれば人は死ぬと言いましたが、その中の悪玉と呼ばれる低密度リポタンパク質を減らす、あるいは0にするぐらいなら人間は死ぬどころか健康になるのでしょうか?

 

 いえいえ、悪玉コレステロールをなくせばそれこそ人体は即座に死んでしまうのです。

 

悪玉コレステロールをなくすと人間は死ぬ?

ぶたくん
ぶたくん
え、悪玉って呼ばれるくらいだから悪いものなんでしょう?


 

ぶたくん
ぶたくん
なんで悪いものをなくすと健康になるどころか死んじゃうの?


 

そう思う方がほとんどでしょう。

 

 実は悪玉コレステロールという呼び方は個人的に非常によくなく、誤解を生んでしまうだけの呼び方だと思っています。

 

 悪玉コレステロール、低密度リポタンパク質は何故体に存在するのでしょうか?

 

 低密度リポタンパク質の役割は肝臓から血管を通じて人体の色々な細胞に向けて脂質を届けていく役割を持っています。

 

 つまり、体の中の運送屋さんなのです。

 

 ですので悪玉コレステロールがなくなるということは、肝臓で作られたコレステロールを運んでくれる存在がいなくなるということですから、人体は細胞を維持できなくなり、死んでしまうということになります。

 

善玉コレステロールとは?

 では逆に善玉コレステロールの役割とは何でしょうか?

 

 善玉コレステロールの役割は悪玉コレステロールの逆で、必要なコレストロールを運び終えた後、人体の各所に余っているコレステロールを回収しつつ、肝臓に戻る役割があります。

 

 血管内に余っているコレステロールを運びつつ肝臓に戻ってきてくれるので掃除も兼ねているわけですね。

 

 ただ、ここで「あれ?」となった方がいらっしゃるかと思います。

 

ぶたくん
ぶたくん
 必要なコレステロールを運び終えたあと?


 

ぶたくん
ぶたくん
 え?運ぶのは悪玉コレステロールの役割じゃないの?


 

と。

 

 そう、悪玉コレステロールと善玉コレステロールは実は同じものなのです。

 

悪玉コレステロールと善玉コレステロールは同じもの

 悪玉コレステロールと善玉コレステロールの呼び方を覚えていますか?

 

  • 悪玉は低密度リポタンパク質
  • 善玉は高密度リポタンパク質

 

でしたよね。

 

この低密度、高密度というのは何を指すのでしょうか。

 

 それは荷物の量による自身の密度。

 

 低密度リポタンパク質、LDLは肝臓から体全身にコレステロールを届けます。

 

 集配場から出ていく運送トラックと思ってください。

 

 荷物いっぱいですよね。

 

 そのため全体の比重としては密度が低い、という言い方になり、低密度リポタンパク質と呼ばれています。

 

 逆に高密度リポタンパク質はほとんど何も持っていない状態。

 

 ですので、密度は必然高くなりますので高密度リポタンパク質と呼ばれているわけです。

 

 ということですので変な話、悪玉コレステロールだけをなくす、善玉コレステロールだけをなくす、というのは不可能な話になります。

 

 互いの比重は変わるかもしれませんが、どちらかだけなくすというのは絶対に不可能なことなのです。

 

悪玉、善玉の呼び方

 では、どちらも人体に必要不可欠なLDLとHDL。

 

なぜ悪玉、善玉などと呼ばれるようになったのでしょうか。

 

 以前は研究が進んでおらず、LDLは単に血管にコレストロールを蓄積させ、動脈硬化の原因を作っていると考えられていました。

 

 逆にHDLは血管内のコレストロールを回収し、動脈硬化を防いでくれるものと考えられていました。

 

 動脈硬化を発生させるもの、動脈硬化を防ぐもの、そう考えられていたためにLDLは悪玉、HDLは善玉と呼ばれるようになったわけです。

 

 しかしながら、先ほども書いたように今ではLDLがなければ全身の細胞は死んでしまうことがわかっていますから、悪玉、善玉と呼ばれるようになることは徐々に減りつつあります。

 

 ただ、長年世間に浸透した印象はなかなか拭えないため、今でも悪玉、善玉という呼び方はなくなっていません。

 

まとめ

 今日は基礎的な知識なのでこの辺で。

 

 アメリカではコレストロールの食事による摂取量の上限を撤廃していますし、日本脂質学会もコレストロールによる「長寿のためのコレステロールガイドライン」を発表し、「LDLが高いと総死亡率は低い。だから高い方が長生き」というガイドラインを出しています。

 

 ただ、このガイドラインは不備が多数指摘されている部分も多く、国内でも反発が多く見られています。

 

 ですので、LDLは体に必要不可欠なことは間違いないけれど、LDLとHDLがどの程度の比率であれば健康なのか、健康でないのか、などの結論が出るのはまだ先の話になると思います。

 

 現状はLDLもHDLも同じもので役割が違うだけ、どっちも人間にとって絶対に必要なもの。

 

 ということをまず理解しておけばいいのかなと思います。

 

 皆さんが健康でありますように。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

bisha

ダイエットにちょっと詳しい人。 過去にレコーディングダイエットで10キロ、糖質制限ダイエットで10キロやせた経験あり。 主にダイエットに役に立つ情報をお届けしていきます。

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