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ノンフィクション作家が糖質制限で死んだ!? その真相は…

更新日:

こんにちは。

さて、今回はなんども言われている話題の内容ですが、

糖質制限で痩せた人間が死んだ! 糖質制限は危ない!

という話題についてお話ししていきたいと思います。

 

亡くなられた方のお話や、それに関係する糖質制限批判派の意見も交えながら考えていきたいと思います。

 

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糖質制限で死んだ? ノンフィクション作家

今回お話したいのは

ノンフィクション作家の桐山秀樹氏

について。

 

 桐山氏の簡単な紹介をすると、学習院大学を出てから雑誌記者を経てフリーランスになり、旅行、ホテル業界を中心にサービス産業全般のビジネス動向に精通し、業界随一の目利きとして知られていたようで、『ホテル戦争』などの著書で知られていた方でした。

 

そんな桐山氏は2010年に糖尿病診断を受けてから糖質制限ダイエットを開始。

 

 桐山氏自身へのインタビュー記事などによれば、江部医師の著書をたまたま手にし、熟読後、すぐに実践したそうです。

すると、87キロあった体重は、たった3週間で67キロになったということ。

   効果に驚いた桐山さんは、その後、メタボの中年男性たちと「おやじダイエット部」を結成し、

その活動を綴った

 

「おやじ必読!愉しく続ける糖質制限ダイエット」

 

はベストセラーとなりました。

 

その後も「おやじダイエット部」はシリーズ化され、テレビ番組でも取り上げられ一躍話題の人となりました。

 

ですが、事態は急変、2016年の2月5日に都内のホテルで急死されました。

死因は心筋梗塞。

 

これにより週刊誌などが殺到。

 

糖質制限で有名な人間が謎の急死を遂げた!

これは糖質制限のせいだ!

糖質制限は危ない!

 

 とにわかに糖質制限への批判が熱を帯び、以降現在に至るまで糖質制限を批判するときはとりあえず桐山氏の話題を鬼の首を取ったようにあげ、糖質制限を批判しているというような状態です。

 

では、桐山氏は本当に糖質制限が原因で亡くなられたのでしょうか?

 

私は確かに糖質制限推奨派の人間ですが、リスクはリスクとしてあるのであればそれはキチンと受け止めたいと思います。

 

以前にも糖質制限をしてはいけない人について取り上げていますしね。

 

糖質制限は万能な食事ではないということはくどく言っていくつもりです。

 

本当に推奨派かよ(笑)

 

死因の原因について考える

 さて、桐山氏の死因が糖質制限であるならば、まずは糖質制限と死因について考えなければなりません。

 

 桐山氏の死因は心筋梗塞

心筋梗塞と糖質制限の因果関係はどの程度あるのでしょうか?

読み解いていきたいと思います。

 

まずは心筋梗塞の原因からですね。

心筋梗塞は狭心症とならんで虚血性心疾患と呼ばれています。

虚血性とは血液が足りず酸欠状態になることを意味します。

酸欠になる原因は血管が狭くなったりけいれんを起こして血液を正常に運べなくなるためです。

 

つまり、

  • 血管が狭くなることで血液が運べなくなり、
  • 血液が運べなくなることで心臓に酸素がいきわたらなくなり、
  • 酸素が足りないことで心筋梗塞が起きてしまう、

ということですね、かなり回りくどくなりましたが(^_^;)

 

血管が狭くなる

血液が運べなくなる

血液の中の酸素が心臓にいきわたらない

心筋梗塞や狭心症を引き起こす

 

といった具合です。

 

 では糖質制限で血管が狭くなり、心筋梗塞を起こすことはあるのでしょうか?

結論から先に言ってしまえばない可能性が高いと言えます。

ないと言い切れないのは、私個人の意見で、江部医師はきっぱりと否定しています。

以下は江部医師のブログから

同じく桐山氏の死について糖質制限への批判への反論を載せています。

順天堂大学糖尿病内分泌内科の綿田裕孝教授はこう解説している。

「過度に糖質制限をし、結果的にたんぱく質を摂りすぎると腎機能の悪化を招きます。また、脂肪の中で飽和脂肪酸が過剰になれば、悪玉コレステロールが増えて動脈硬化を招きやすくなり、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の原因にもなります」

桐山氏の死因は心不全だった。ご飯やパンなどを食べないで満腹感を得ようとすれば、その分を肉などで満たすことになる。結果として、脂肪の摂りすぎで悪玉コレステロールが増え、血管の壁を厚くするという。

痩せたのも「脂肪が落ちたからではなく、体内の水分がなくなっただけなんです。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、筋肉を分解してアミノ酸に変えて脳に送ります。その時に水分を使用するので、体重が落ちるんです。でも脂肪は減っていない」(『週刊現代』京都大学大学院・森谷敏夫教授)

 しかし、桐山氏は減量しなければやはり命を縮めていたかもしれない。心筋梗塞、脳梗塞の予防に詳しい真島康雄医師はこんなアドバイスをしている。「ダイエットで体重が減っただけで健康と判断することが間違っているのです。血圧が下がったら、コレステロールが下がったらというのも同じ」「身体全体の健康のバランスが保たれていることが重要なのです」(『週刊新潮』2月25日号)

やはり、バランスのいい食事、適度な運動、規則正しい生活ということになるのだろうが、これがなかなか難しい。】

上記の記事において、順天堂大学糖尿病内分泌内科の綿田裕孝教授は、根拠がない自説(仮説)を断定的に述べておられますが、

「高たんぱく食が腎機能の悪化を招く」

というエビデンスはありません。

以下【】部分は、「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)からの引用です。

【3)「日本人の食事摂取基準」(2015年、厚生労働省)
「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書

II  各論
たんぱく質(PDF:1,149KB)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042630.pdf
<97ページ>

3─1.耐容上限量の設定
たんぱく質の耐容上限量は、たんぱく質の過剰摂取により生じる健康障害を根拠に設定されなければならない。しかし現時点では、たんぱく質の耐容上限量を設定し得る明確な根拠となる報告は十分には見当たらない。そこで、耐容上限量は設定しないこととした。】


結局、現時点では、正常人がタンパク質をたくさん食べて危険という根拠もないけれど、たくさん食べても安全という根拠もないということです。

まさに、自分で考えて選択して自己責任で食事療法を実践することとなります。

ちなみに、江部康二は、糖尿病発覚の2002年(52歳)からスーパー糖質制限食を開始して2016年2月(66才)現在まで続けています。

タンパク質の摂取量は、一日あたり130~140gくらいと、普通人よりかなり大量のタンパク質を摂取してます。
体重あたり2.4gのタンパク質ですね。

それでも尿酸は低めですし、腎機能に何の問題もありません。

2015年9月(65歳)の検査データは

尿酸:3.7mg/dl(3.4~7.0)
BUN:13.8mg/dl(8~20)
クレアチニン:0.67mg/dl(0.6~1.1)  eGFR:90.7ml/min./1.73m2
シスタチンC:0.63mg/dl(0.53~0.95) eGFR:120.3ml/min./1.73m2
尿中アルブミン:6.3mg/g・c(30.0未満)

です。

クレアチニン、シスタチンC、eGFR、尿中微量アルブミンの検査が全て基準値内なので、腎機能に何の問題もありません。

「脂肪の中で飽和脂肪酸が過剰になれば、悪玉コレステロールが増えて動脈硬化を招きやすくなり、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の原因にもなります。」

こちらもそのようなエビデンスはありません。

「飽和脂肪酸をたくさん摂取しても脳心血管疾患のリスクにならない」という以下の信頼度の高いエビデンスがあります。

飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は関係がない 
2010年のAm J Clin Nutrの総説

飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は関係がない 

2010年のAm J Clin Nutrの総説

21論文、約35万人をメタアナリシスして、5~23年追跡して1.1万人の脳心血管イベントが発生。

飽和脂肪摂取量と脳心血管イベントハザード比を検証してみると、飽和脂肪酸摂取量と脳心血管イベント発生は、関係がないことが判明。
Siri-Tarino, P.W., et al., Meta-analysis of prospective cohort studies evaluating the association of saturated fat with cardiovascular disease.  Am J Clin Nutr, 2010. 91(3): p. 535-46.



従来、医学界の定説で『動物性脂肪を主とした飽和脂肪酸摂取が脳心血管イベント発生のリスクとなる』とされてきたのが、この論文で明確に否定されました。21論文、35万人のメタ解析ですから信頼度は高いです。

長いので要約すると

・糖質制限による高たんぱく質食によって腎臓が悪くなる!

いやいや、そんなエビデンスないし、そもそもたんぱく質の摂取上限なんてないくらいだから( ̄▽ ̄;)

 

・飽和脂肪酸が過剰になれば、悪玉コレステロールが増えて動脈硬化を招きやすくなり、心筋梗塞の原因にもなる!

 

 

いやいや、そんなエビデンスないし、なんなら無関係ってエビデンスがあるくらいだから( ̄▽ ̄;)

 

とのことです。

 

 私が言いきれないのは逆に個々の原因に対してではなく、動脈硬化や心筋梗塞自体のリスクにのみ焦点を合わせた信頼のおける実験が見つからなかったためです。

 

 一応スウェーデンでの実験で炭水化物とたんぱく質のカロリー比をスコア化して、高スコア(高蛋白、低炭水化物)の場合の方が心疾患リスクが高いというデータがありましたが、その一方でアメリカではそれらの食事と心疾患は無関係だというデータもあるので私のなかではどっちつかずの状態です。

 

ただ、感覚としては「関係ないだろうなー」という感じです。

一般的な心筋梗塞の原因

では、桐山氏の心筋梗塞の原因とは何だったのでしょうか。

 

一般的な心筋梗塞の原因は糖尿病や塩分過多による生活習慣病です。

 

急性心筋梗塞.comというサイトさんでも

生活習慣が乱れていると、心臓を巡る冠動脈が硬く、狭くなり、狭心症や心筋梗塞の要因になります。とくに注意すべき危険因子が、脂肪分や塩分の多い食生活、喫煙、運動不足です。

これらの危険因子は、血液中にLDL(悪玉)コレステロールを増やし、内臓の周囲に脂肪をたまりやすくします。この内臓脂肪の蓄積によって分泌されるホルモンなどの作用で、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が誘発されます。血中の糖や脂肪が冠動脈を傷めて、狭心症や心筋梗塞を発症させるのです。予防するには、日々の暮らしを見直すことが第一といえるでしょう。

他のどこの病院のサイトや心筋梗塞のサイトを見てみても同じようなことが書かれています。

  • 糖質過多
  • 塩分過多
  • 脂質過多

脂質過多もありますが、これは糖質を摂っている前提でのお話。

 

糖質を摂らずに脂質を摂っている場合はこの限りではありません。

 

ここで一つ思い出していただきたいことがあります。

原因は高血糖の記憶

 思い出していただきたいことというのは、桐山氏が糖尿病に一度はなっているということ。

 

 しかも糖尿病網膜症まであったということですので、かなりの長期間高血糖状態が続いていたと思われます。

 

 つまり、高血糖の記憶であるAGEsがかなり大量に体の中にあったと思われます。

以前の記事にも書きましたが、一度できたAGEsは体の中から消えません。

 

 AGEsによって上がった病気のリスクは痩せた後も血糖値が安定した後もずっと残り続けるのです。

 

つまり、桐山氏の心筋梗塞の原因は糖質制限というよりもむしろ糖尿病による高血糖状態が続くことによって出来たAGEsにあると思われるのです。

 

 しかももう一つ付け加えておくと桐山氏は亡くなるころにはすでに糖質制限食を摂っていませんでした。

桐山氏のパートナーである吉村さんによれば、

 

  • 朝は果物、野菜ジュース。
  • 昼は、サラダや卵、たまにパスタ、うどん
  • 夜は毎日玄米を摂取して普通のおかず。
  • 編集者との会食、地方の取材では相手と同じもの摂取。

 

ということです。

どう見ても糖質制限食ではありませんよね。

これでどうやって糖質制限で心筋梗塞が起きたと言えるのでしょうか。

やはり桐山氏の死因は糖尿病によるAGEsと言わざると得ないと思います。

批判するならしっかりして! いつも残念な批判者たち

 桐山氏の死因はおそらくは先ほども書いたAGEs。

 

 糖質制限どころか糖尿病による高血糖が彼を死に追いやったわけです。

 

 それも知らず、彼の死をぶら下げられた馬鹿な専門家たちはこぞって的外れな批判ばかりしています。

例えば

京都大学大学院の森谷敏夫人間・環境学研究科教授はこう警鐘を鳴らす。

「糖質は摂らないほうが良いと言う医者がいますが、これは大きな間違い。そもそも医学部には栄養学を学ぶ機会がないので、食生活に関する知識が不足している医者が多いんです。ラットの実験では糖質を摂らなくても問題ない事が証明されているので、多くの医者は人間の体にも当てはまると言うのですが、それは無理がある。ラットと人間では脳の大きさが全然違うんですから。

言っておきたいのは、脳を動かすエネルギーは100%、『糖』だということです。炭水化物を食べずに、脳を正常に保つためには、一日に大量のたんぱく質や脂質を摂らなければなりません。数kgもの肉を食べ続けることは現実的じゃない」

このような批判。

もうすでにため息しか出ません。

この方は京都大学大学院の教授だそうです。

専攻は環境学。

この方の意見はなかなか「鏡を見ろ」と言いたくなるような意見がありますね。

 医学部には栄養学を学ぶ機会がないので、食生活に関する知識が不足していること多いとのこと。

 ですが、この方はまずは基本的な人間の構造から学びなおした方がいいですね。 

 もう何度も言われていますが、「脳を動かすエネルギーは100%糖質」なわけありません。

 ケトン体という立派なエネルギー源があるので糖を摂らなくても人は生きていけます。

 さらに脳にエネルギーを補給するために糖質を抜く代わりに一日に数キロの肉を食べる必要もありません。

本当に栄養学を学んだことあるんですか?

 勉強不足も甚だしく、よくこんなことをいって教授を名乗れるもんだと思います。

専門外なら専門外らしく口を閉ざしておいて欲しいです。

 

もちろん糖質制限の専門家もこれらの批判に反論しています。

「彼の死と糖質制限を結びつけるのは、抗がん剤治療中で亡くなったがん患者が“抗がん剤のせいで死んだ”と言うようなもの。彼一人の死で糖質制限が危険というのは、あまりに一方的な批判です。糖尿病で高血糖が続くと動脈硬化が進む。動脈硬化は心不全などの心臓病や脳卒中のリスクを高めます。過去の糖尿病歴が彼の死を早めた可能性はあるかもしれませんが、糖質オフとの因果関係はわかりません」(山田先生)

糖尿病の合併症で年間約3,000人が失明したり、足を切断しており、糖尿病は心臓病、脳卒中、がんという日本人の3大死因の罹患率を高める。糖尿病のリスクを考えれば、糖質オフを実践する利点は大きいのだ。

 

 山田医師もやはり過去の高血糖が原因の可能性があり、糖質制限との因果関係は不明と言っています。

 

糖尿病患者の心筋梗塞率の圧倒的高さ

 それよりも糖尿病による心筋梗塞を発症する人がたくさんいるという事実を受け止めた方がいいと思います。

 

 アメリカでは糖尿病患者さんの7割近くが、これらの病気で亡くなります。従来は欧米人に比べて低かった日本人の脳梗塞・心筋梗塞発病率も、近年、生活環境の変化とともに増加しています。そして糖尿病の人は、糖尿病でない人の2〜3倍これらの病気になりやすく、実際、脳梗塞になった人の約半数、心筋梗塞になった人の約3分の1に糖尿病がみられます。

 

アメリカでは糖尿病患者の7割近くが心筋梗塞でなくなりますし、

日本でも心筋梗塞を発症した人の3人に1人が糖尿病だということ。

 

糖質制限が心筋梗塞を引き起こすという仮説よりも

こちらの事実の方がよっぽど説得力がありますね。

まとめ

 長くなりましたが、結局は糖質過多の生活のツケを払う時期が来てしまっただけのことだと思います。

 

 糖質制限によって桐山さんは20キロ痩せましたが、半年ほどたった後は糖質制限をやめていたそうですし、たった半年の糖質制限が6年後の心筋梗塞の遠因になったというのはかなり無理があるのではないでしょうか。

 

 糖質を摂ることが悪いこととは思いませんが、摂りすぎた時のデメリットは計り知れないものがあると思います。

 

 私自身、生活の中での糖質には気を付けていきたいと思います。

 

皆さんもどうか気を付けて。

 

皆さんの糖質制限がうまくいきますように。

 

本日もご覧いただきありがとうございました。



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