「ご飯はこうして「悪魔」になった〜大ブーム「糖質制限」を考える」を考える

 こんにちは。

 

 今日は

 

「ご飯はこうして「悪魔」になった〜大ブーム「糖質制限」を考える」

 

というテーマで書かれた記事についてそれをまた考えてやろうという記事です。

 

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「ご飯はこうして「悪魔」になった〜大ブーム「糖質制限」を考える」を考える

 よければ記事はこちらから。

 

 記事の概要だけをざっくりに言うと

 

「糖質制限は本当に必要な食事方法なのか?」

 

 というテーマについて基本的には糖質制限について疑問を投げかけている形の記事になっています。

 

世界中の人々は昔から糖質を摂っていた

 記事を追いかけながらそれぞれについての私の意見、考えをぶつけたいと思います。

 

 まず、糖質とは何か?というテーマで記事が進みます。

 

ローデシア北西に居住するベンバという民族と生物学者のやり取りを引き合いに出します。

 

 トウモロコシを目の前にして、「何も食べていない、お腹が空いている」というベンバ。

 

 ベンバにとってはトウモロコシはおかずでしかなく、ウブワリという雑穀とお湯をといたペースト状の食事が主食でそれを食べなければ食事をした気になれないというのです。

 

 それにより、糖質は人々の命を支えているという帰結に結びついています。

 

 また、厚生労働省のデータを引用し、昭和22年ごろの食事は72%が穀類からとっており、どう見ても高糖質食を摂っているのに糖尿病患者が少なかった、

 

 江戸時代などに関しても主食はあくまで白米で貧しい農村でも雑穀類を主食に3食たべていたのに、糖尿病がなかったとしています。

 

 この事実をもとにすれば、昔と今とで糖尿病患者数が同じでなければならないのではないかとしています。

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糖質制限は原始時代へのあこがれ?

 次に糖質制限を進める人たちの根拠に疑問を投げかけます。

 

 700万年前から1万年前まで699万年間は人類は農耕を行っておらず、人類の歴史のうち99%は糖質が低い食事をしていたというもの。

 

 これに対して、「パレオ・ファンタシー」という本を引き合いに出し、否定的な意見を紹介しています。

 

 簡単に言えば

  • アンデルタールやアウストラロピテクス・セディバの歯に穀物を採集・調理していた痕跡があるため、肉食中心だったという主張には疑問が残る
  • 1万年は進化に十分な時間である
  • 人類は様々な場所で適応進化しているので、特定の人類を例にあげて全てを語るのは無理がある

 

 というもの。

 

 その後にまたもずっと糖質比率が多い食事をしているのであれば糖尿病患者が・・・と繋げます。

 

 江部医師の著書を引用し、

 

運動量が多ければよいのであれば、糖質がすべての元凶であるという糖質制限派の主張には齟齬が生じてくるといえよう。

 

 として、何も糖質制限をすることが正義ではないといった主張をしています。

ブームの原因は?

 最後になぜ糖質制限がブームになったのかという背景を探り終わります。

 

 ブームの背景には現代特有の痩せている方が美しいという価値観、それに「食べたいけれど痩せたい」という現代人特有のニーズに当てはまったからだと推測。

 

 普通体系の女性が痩せたいからと「人間本来の食事」をすることはそもそも人間本来のありかたか?

 

 糖質制限は本当に「人類の健康食」なのか?

 

 それは限られた時代の、限られた地域の、限られた人々にとっての健康食ということはないだろうか?

 

 として、現代の社会背景を考えつつ糖質制限の功罪を考えたいとして記事を締めくくっています。

 

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記事を読んだ感想とちょっとした反論

 以上がざっとした記事の内容です。

 

 つまり

  • 昔から人は糖質を一杯摂っていた
  • 1万年もあれば人間は進化・適応する
  • 糖質制限は現代特有のニーズに当てはまっただけではないか

 というこの3点が記事のかなめですね。

 

 読んでみて思ったのは、単なる批判記事ではなく本当に素人の方が色々調べて疑問を呈している記事だということ。

 

 ただし、まだまだ見落としているところがたくさんあるなと思いました。

 

糖質は摂ってたけどその量は?

 まず最初は昔から糖質を摂っていたという点。

 

 これはたしかに1万年から農耕がはじまり、人は定期的に採取できる穀物に主食をシフトしました。

 

 そして、江戸時代、そして昭和初期などもずっと糖質を摂っていたことも事実でしょう。

 

 それなのになぜ糖尿病が少なかったのか? ということですよね。

 

 答えは簡単で今の時代は簡単に食べすぎることが出来る時代だからです。

 

 確かに昔から糖質は摂っていたでしょう。

 

 ただ、その量は?

 

 一般人に肥満の人などはどれくらいいたのか?

 

 食にお金をかけるほど余裕のある方はどれくらいいたでしょう?

 

 おそらく文明的、時代的な問題でそこまでがつがつと食事を摂りまくれる環境などはごく一部だったでしょう。

 

 江戸時代は豊かな時代と言われていますが、それはそのさらに依然と比べての話。

 

 戦争もなく、平和な時代が300年続けば豊かにもなるでしょうが、現代のように機械などがないので食糧を大量生産も出来ませんし、加工食品もありません。

 

 さらに電気もないので、夜は火の明かり以外は真っ暗。みんな基本的には寝てしまいます。

 

 いわゆる贅沢な食生活を送れたのはやはり上流階級。

 

 以前に日本で初めて糖尿病が確認された人物を紹介しました。

 

 彼の名前は藤原道長。

 

 平安の時代に栄耀栄華を極めた人物でしたが、その贅沢な生活がたたり糖尿病になりました。

 

 この事例からわかることは昔でも糖質の摂りすぎをしていれば糖尿病にかかる人は当然いたということ。

 

 そして、現代はその昔の人類よりもはるかに安価で大量に糖質を買うことが出来る点にあるのです。

 

 さらに活動量などは現代と比べては? という疑問にも答えを出していきましょう。

現代人は活動量も少なすぎる

 そして、運動量も雲泥の差です。

 

 記事中で答えを言っていますね。

これについては第1人者の江部氏[3]が奇しくも著書の中で明快に説明している。

明治や戦前の日本人は、総摂取カロリーの7〜8割が米飯(主に白米)だったにもかかわらず、2型糖尿病がほとんどありませんでした。当時の日本人の日常生活における運動量は、現代人の10倍近かったと思います。 結論としては、運動量が現代人くらいだと、白米を一定量以上食べると、とくに女性の場合は2型糖尿病のリスクになるということです。

つまりここから言えることは次のことではないだろうか。

現代人、特に運動量のあまりない女性が白米をたくさん食べると2型糖尿病のリスクがあがる。白米を減らす、あるいは運動量を増やすとこのリスクを下げることができそうだ。

 

 原因ははっきりわかりきっています。

 

 穀物からとる糖質は減っているが、加工食品などからの糖質は増え、運動量は桁違いに減っている。

 

 このことから糖質を意識的に減らすようにすることは何も間違っていないことは火を見るよりも明らかではないでしょうか?

 

 実はそもそものスタートラインがおかしいのです。

 

 記事中でも、その他の人たちもそうですが、現代人の標準的な食事と考えられる食事はあまりに糖質過多の食事であるという点です。

 

 ここを履き違えているために意見がかみ合わないのです。

 

 現代人の運動量を考えれば、それに比例して糖質を減らさければならないの9に、昔の人は糖尿病が少なかったからとそのままの比率を維持してもってくることが間違いなのです。

 

原始時代へのあこがれではない冷静に考えればわかる事実

 それに原始時代へのあこがれというのも少しずれています。

 

 これはあこがれなどではなく、純然たる事実を重ねていけばわかることです。

 

 本の中で、ネアンデルタール人などが穀物を調理していた跡があったとありました。

 

 はい・・・・・で?

 

 調理していたから穀類が大量にあったというのでしょうか?

 

 それこそ無理がありませんか?

 

 遥か昔の祖先もなにも糖質0で生活していたわけではありません。

 

 木の実や穀物らしきものがあればそれを食べていたでしょう。

 

 でなければ糖質をエネルギーにする機能は備わりません。

 

 ただ、その量はどれくらいだったかというところはどうでしょう?

 

 確実に言えるのは、何もせずにそんな大量に穀類があるところがある場所なんてもの自体がレアケースでしょう。

 

 そうでなければネアンデルタール人が農耕をしていたということになりますが、それでは歴史が覆りますよね。

 

 それに地域ごとに異なるのはわかりますが、逆に比率的に穀類が多かった地域と少なかった地域ではどちらの方が多いと思いますか?

 

 少しは多いところもあるでしょうが、法整備も建築技術もろくにない古代で都合よく穀類を豊富に手に入れる手段があった地域はどの程度のものでしょう?

 

 例外的にあったかもしれませんが、ほとんどは肉や魚、木の実や虫などを食べていたでしょう。

 

 そうなると主食は必然肉、魚になりますし、虫も低糖質高たんぱく食ですよね。

 

 1万年あれば進化は可能だという主張も疑問。

 

 では、平安時代に糖尿病になっていた贅沢な生活をしていた人物がいたということは現代人も糖尿病になるということになりますよえん。

 

 ここの問題は記事的な主張として糖質を摂りこむ進化は可能という本を紹介しておいて、なぜ昭和や江戸と現代というごく短い間にここまで糖尿病患者の数が跳ね上がっているのかという記者自身の疑問と全く相違してしまっていることなんです。

 

 本の内容がただしければ私たちはそもそも糖尿病になりません。

 

 だって、1万年前から糖質が多い生活を送っていて、それに適応したんですよね?

 

 だったら、現代において糖尿病患者の数はどんどん減らないとおかしいと思いませんか?

 

社会的な背景と混同するのは論点のずれ

 最後に社会的な痩身ブームと糖質制限が本当の人類の食事かという結びつけも少し強引です。

 

 確かにフィットネスブームや痩身ブームにて人が痩せていることを意識している時代ではあります。

 

 そして食べながら痩せたいという現代人のニーズに糖質制限が当てはまったのも事実でしょう。

 

 ただ、普通だから糖質制限は本当に人間本来の食事なのか? とはなりません。

 

 糖質制限が本来の人間の食事であることはまず事実の積み重ねをみてもそうでしょう。

 

 そして現代人においても、様々な実験や論文において健康に良いとするデータはたくさんあり、糖尿病の治療だけでなく、普通の人達にも使えるものであるということは事実です。

 

 仮に疑問を投げかけるのであればそれは糖質制限に危険性はないのか? 安全性はどうなのか?

 

 といった面から見るべきで正直根拠とされている人間本来の食事かどうかは結構どうでもいいことなのです。

 

 だって皆さん、健康によければ最近作られたものだろうが昔からあるものだろうがどうでもいいでしょう?

 

まとめ

 まとめということで、

 

  • 糖質を摂っていた事実より量と運動の比率を見るべき
  • 調理の痕跡があったから穀物が昔の人類の主食であった可能性の指摘は根拠に乏しすぎる
  • 疑問を投げるのであれば起源よりも安全性などをはかるべきでは?

 

 となりました。

 

 書きながら考えていたので雑多な感じになりましたが、今回は以上です。

 

 ご覧いただきありがとうございました。



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